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カテゴリ:???...イミフですか?
昨日の続き...というわけではないのですが、『事故』について少し... kaleidoscope様の4月28日の日記“免許更新時に見たビデオにヒヤリハット”に出てきた言葉、“ヒヤリハット”。 日常生活や乗り物の運転時に“ヒヤリ”としたり“ハッと”することの総称で、なんともひねりのない語句なんですが...w この“ヒヤリハット”とは“ヒューマンエラー”を指しています。 昨日の日記に対するroad movie様のコメントへのレスに書きましたが、この“ヒューマンエラー”こそ、ほとんどの事故の主立った要因です。 乗り物や機械は製造技術の進歩により、格段の進歩を遂げてきました。より速く、より能率よく、より安全に、より正確に。 しかし、使うのは人間です。 その人間がいい加減な操作をすれば、機械に裏切られて当然。 なら、すべて機械任せにすれば? それも不可能です。 ものごとはプログラムに沿って起きるのではありません。予測不能な様々な要因に左右されます。 そこで必要なのが“ヒューマンファクター”です。 状況を判断し、行動を決定するのは、人間にしかできません。 機械の操作には『運転手さん』、人間もまた不可欠なんですね。 が、その“ヒューマンファクター”には“ヒューマンエラー”が付きものなんですね。 『ハインリッヒの法則』という確率論があります。 「“ヒヤリハット”が300件あると、うち29件は小さな事故に、さらにそのうち1回は大事故になる」というものです。 アメリカ連邦航空局では、航空機のパイロットから、操縦中に“ヒヤリ”とした、“ハッと”した事柄、事故や重大トラブルにならなかった事例を報告させています。 年間なんと数千件の報告が集まるそうな。 その数千件は、事故になったわけではないので、放っておけば絶対表に出てこなかったデータです。 それを集めて、人間が人間である以上絶対に避けられない“ヒューマンエラー”に対する安全対策にしているんですね。 300件の“ヒューマンエラー”を30件に減らせられれば、小さな事故は1件になり、大事故は限りなく0になります。 日本でも1999年からこのテの情報を報告させ、データベース化しようという試みが始まりました。 ところが、現在集まる情報は年間十数件という状態だそうな。 日本では『トラブルの報告=査定の材料』という図式が、パイロットの身に染み込んでいるせいらしい。 今回のJR福知山線の事故にしても、JRには『日勤教育』といういわば『懲罰』があったことに無関係ではないでしょう。 問題は旧型のATSとか航空監視レーダーがどうとかということじゃないのよ! 昔はね~、乗り物の運転をさせたら日本人はピカイチと言われていたんですが... 先ほどの“ヒューマンファクター”には“ヒューマンエラー”という欠点もありますが、“熟練”や“危機予測”といった利点もあるんです。 オペレーターとしてそんな職人芸を身に付けた世代も完全にいなくなりました。 科学の技術同様、人間の技術も次世代に受け継がれていかなければならないのに、それを無視してきた結果が今世間に溢れる事故です。 プログラムどおりの判断しかできない“マニュアル”や“機械”だけの安全対策に頼っている現状では、まだまだ絶えることはないんじゃないでしょうか? ところで... 『ハインリッヒの法則』って面白いですね。 この法則に従うと、 ハッとするような美女300人を見かけたら、そのうち29人とお近づきになれて、さらにそのうちの1人とお付き合いできるってことですね? (いや、果てしなく違う) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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