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カテゴリ:バイク...暴走族ですか?
昨日分の日記の続きです。 私のバイクを2晩続けて狙ったバカどもと、2階の窓越しに対峙し、お互いにパニックの中、私の手は無意識に窓の横の棚を探っていたのです。 何かが手に当ります。 無意識にそれを掴み、眼下の盗人めがけてそれを投げていました。 投げた直後に「しまった!」と思いました。 それは私が小学生の頃から愛用していた短波やTV音声まで入るラジオだったのです。 ですが、今をもってそのときの「しまった!」がどういう意味を持っていたのかはわかりません。 「愛用のラジオ」だったから「しまった!」なのか、「当れば大怪我」だから「しまった!」なのか... 運よくというべきなのか悪くというべきなのか、クーガちゃんはそいつの頭に吸い込まれるような軌跡を描きながら宙を飛びました... クリティカルヒットでした... そいつの頭の上に「9999」という白い数字が現われて、ヒット・ポイントが一気に「0」になったように見えました。 どうやら、最低でも5~6kgはある昔のラジオの、そのカクカクした角が当ったようでした。 そいつは倒れて泡を吹いていました。 慌てた仲間二人がそいつと工具箱をファミリアに引き摺り込むと、無灯火のままOBPの方に向かって逃げていきました。 我に返った私は、警察に連絡しようとして結局やめました。 バイクの窃盗犯が捕まる例はほとんどないと聞いていたし、万が一捕まったとしても今度はこちらが傷害罪に問われる可能性があります。 だって相手が私に危害を加えようとしたわけではない以上、私の行為は「正当防衛」どころか「過剰防衛」ですらないんだもん。 あんな奴らのために、こんな時間に警察から加害者扱いで事情聴取なんてのは願い下げでした。 翌日、というかその夜の明けた日曜日の朝、バイク屋さんが修理のため、えあろ丸を引取りに来ました。 あのラジオは捨てました。 壊れたからではありません。 さすが昔の製品は強い。 とてもあの脆弱なウォークマンを作った某メーカーの製品とは思えない。 傷一つ付いていなかったのです! 処分したのは万が一のときの証拠隠滅のためです。(←おいおい) 万が一...そうその「万が一」が新たなる問題でした。 それから二日ほどは、丹念に新聞の記事に目を通していましたが、それらしき死亡記事や事故の記事はありませんでした。 たぶん助かったのでしょう。 そうに違いない。 でないと困る! 万が一、あの馬鹿が死んでりゃ、私は殺人犯てことになるのだ!!! 死にさえしてなけりゃ、どんな重症でも知ったことじゃありません。 自業自得、痛けりゃ痛いほどいいお灸になるでしょう。(←それでも傷害でしょう) しかし、死なれたりしたら、その瞬間から私は「人殺し」... い、いやだ。 それだけは絶対いやっ! お願い、死なないで! ...心の底からそう願いました。 3日後、バイク屋から連絡がありました。 修理代に15万ほどかかるということでした。 ふ~ん、そぉかぁ~、「じゅうごまん」かぁ...じゅうごまん... 15万!?!?!?!? 「いやぁ、IC盗まれてんのがおっきいわ。それとサドルやけどな・・・」 受話器から聞こえるバイク屋の親父の声が急速に遠のいていきます。 そしてかわりに、己が心のつぶやきが頭の中に谺する... 2万で買ったバイクの修理に15万... 2万で買ったバイクの修理に15万... 2万で買ったバイクの修理に15万... そのあと、私が神や仏に、あの不幸なバイク泥棒君の死を全身全霊で願ったことは、想像に難くない。(← 他人事のように言うなw!) まぁ、バイクに乗っていると、色々とあるものです... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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