2021年がスタートし、早や1か月が過ぎようとしています。
今更ながらですが、皆様にとりまして今年が良い一年となりますように(^・・・
少し、私自身のことを書かせていただきます。
私は、よく「白黒つけないと気が済まない性格」だと言われます(^-^;
筋の通らないこと、理屈に合わないことがキライなのです。
こんなに、「白黒」決着をつけたい性格なのに、なぜ白黒はっきりしない音楽なんぞをやっているのだろう?
と、夫に話したことがあります。
そして、「白黒はっきりつけられる勝負事でも始めようかな・・。卓球とか・・」
と・・。
うちの夫と子どもは卓球が大好きで、夫は高校時代からずっと続けていますし、子どもは卓球を思いっきりやるために、親元を離れて卓球部の強い高校に進学しました。
夫の答えは・・、
「卓球だって、そんなに白黒はっきりする世界じゃないよ」ということでした(^-^;
音楽だってなんだって、白黒は自分でつければいいのではないかな・・と、今は思います(^^)
先日、ある楽器を教える音楽教室さんのブログをのぞかせていただき、
「当教室では、発表会はありません。生徒さん同士の交流もありません。ですから、競争がありませんので、自分のペースで練習できます」
と書かれているのを見ました。
「そんな考え方もあるんだ」と思って、ちょっとびっくりしました。
音楽教室にも競争があると感じている方もおられる、ということなのですね・・。
念のため書かせていただきますが、生徒さん同士の交流があろうとなかろうと、発表会があろうとなかろうと、音楽教室は競争する場所ではありません(^^)
昔は、子どもさん向けのピアノ教材は圧倒的にバイエルが主流で、「誰それちゃんは、まだ始めたばっかりなのに、もう〇番まで行ってはる。なのに、うちの子は~・・」などと比較したりされたり、ということがあったと思います。
でも今は、いろんな教材がありますし、たとえ同じ教材を使っていても、早く進む生徒さんが優れている、というわけではありません。
教える側が「次々にたくさんの曲をこなしたほうが上達する」と思えば、早く進めますし、逆に、「もっとじっくり仕上げることを学んだほうがいい」と思えば、ゆっくり進めます。
発表会の演奏順も、後のほうが上手、と決まっているわけではありません。
年齢や性格など、いろいろなことを考慮して決めます。
難しい曲をスラスラと弾かれる生徒さんが、必ずしも優れている、というわけではなく、たとえ簡単な曲を止まりながら弾かれていたとしても、キラっと光る音楽性が見て取れる場合もあります。
はい、「白黒つける」場ではありませんし、もちろん、競争の場でもありません。
ただ、自分との戦いの場ではあるかもしれません。
練習をさぼりたい自分、
こんな曲はニガテだと思う自分、
人前で演奏して、どう思われるかが気になる自分、・・・
いろいろある中で、上達できる自分や、人前でも堂々と発表できる自分を目指していけるかどうか?
教える側は、そんな生徒さんの戦いに、どれだけ力を貸して差し上げられるか?
だと思います。
今更ながらですが、今年もよろしくお願いいたします(^-^;