最後の殺し屋
今回は、"L'Ultimo Killer" (最後の殺し屋)を紹介します。ロベルト・プレガディオの切ない音楽をバックに、プロの殺し屋ゆえに師弟が対決するという悲しい宿命を織り交ぜながら、復讐劇が展開されます。手足の長いジョージ・イーストマンが這い回るシーンは爬虫類をイメージしてしまいます。役柄的には、トーマス・ミリアンが演じていた、悲劇のメキシコ人ヒーロー クチーロが髣髴とされます。師匠からは、何故かチコと呼ばれていましたが、愛称なのでしょうか?かたや、出で立ちからか、どうしてもクッドと呼びたくなるジャンゴ(アントニー・ギドラ)。引退を決意した初老のガンマンを好演しています。しかし、いくらプロとは言え、なぜ、彼は弟子のラモン殺しを引き受けたのかが非常に気になりました。 師匠からガンの扱い方を教わるというのは、「怒りの荒野」と同じ設定で、子供の頃テレビを見ながら、その教訓をメモしていたことを思い出しました。(この作品を見ながらも、思わずメモを取ってしまいました。) なかなかマカロニ的ないい味を出している作品です。 http://alleluja.web.fc2.com/ultimo.htm