拳銃無宿のバラード
今回はキトッシュ・シリーズ(と言っても、2作品しかないのですが、)の第一作「拳銃無宿のバラード」 "Il tempo degli avvoltoi"を紹介します。本編とは全く関連性がないという第二作"Kitosch, l'uomo che veniva dal nord(北から来た男 キトッシュ)"は、残念ながら未見なんです。DVDはもちろん出ていませんし、ビデオも出ていたんでしょうか? 第一作の方に戻りますが、「禿鷹の時間」というイタリアの原題は何かピンと来ないんですよね。唯一、金の輸送車が襲われる場所が"Vulture Pass(禿鷹峠)"というぐらいですかね?アメリカのタイトル"Last of the Badmen(悪党たちの最後)"っていうのも...さて、作品についてですが、ジョージ・ヒルトンが今回もプレイボーイという設定なのですが、あまりチャラチャラしてなくて、特にエンディングなんかはカッコいい男を演じています。一方、極悪人の設定のフランク・ウォルフは、風貌のせいか、どうもそうは思えないんですよね。「七人の特命隊」でも何か違和感がありました。むしろ、「暁の用心棒」のアギラの方が似合っているような気がします。もしくは(かなり限定的ですが)「殺しが静かにやって来る」のハッピー・エンディングの保安官とか...そういう意味では、エドゥアルド・ファヤルドも結局いい人だったりして、イメージとは少し違う、意外な役回りでした。この作品の見どころは、凝ったカメラアングルと、趣向を凝らした戦闘シーンです。トレイシー(ウォルフ)が使う砲撃可能なショットガンや、少人数での波状攻撃、馬から背面飛び降り撃ち等、カッコいいシーンが多いです。 最後に音楽についてですが、(こういうと怒られるかもしれませんが)個人的にはウミリアーニの曲ってあまり好きじゃないんですけど、この作品の特に劇伴はマカロニらしさがよく出ていて、Good! http://alleluja.web.fc2.com/avvoltoi.htmhttp://alleluja.web.fc2.com/avvoltoi2.htm でこぽんって、甘酸っぱくてとてもおいしいですよ。