再び、ゾロの息子と呼ばれた男
これまでマカロニの中でも苦手な分野として、コメディ系とゾロものがありました。映画としてのゾロものは好きで、「アラン・ドロンのゾロ」やアントニオ・バンデラスの「マスク・オブ・ゾロ」、「レジェンド・オブ・ゾロ」 は大好きな作品です。 「アラン・ドロンのゾロ」 「マスク・オブ・ゾロ」 「レジェンド・オブ・ゾロ」しかし、マカロニにおいて厳格なカテゴライズからすると、時代(19世紀前半)・舞台(メキシコ)はOKですが、剣を使うというのはわたし的にはNGだと思っていました。しかし、マカロニの中でも“れっき”とした分野で、実は20本以上も作られているようです。ゾロを演じた俳優としては、アルベルト・デラクア、ジョルジョ・アルディソン、 ディーン・リード、ジョージ・ヒルトンというマカロニ的にはそうそうたる顔ぶれです。最近、 ジョージ・ヒルトンの"Ah sì? E io lo dico a Zzzzorro!"(彼がゾロだって?)を見たのですが、作品的には非常に面白かったのですが、マカロニじゃないなと思いました。そんなこともあって、この「再び、ゾロの息子と呼ばれた男」 "...E continuavano a chiamarlo figlio di..."も、どうせ剣による戦いの作品と思いきや、エンディングにかけての激しい銃撃戦は紛れもなく“マカロニ・ウエスタン”でした。 作品的には、銃撃戦はもちろんのこと、『曲乗り撃ち』や『切り立った岩屋までの綱渡り』等、凝ったアクション・シーンも満載です。ゾロを演じるファビオ・テスティが後半の銃撃戦でガン・アクションを見せないのが残念ですが...脇役としては、マカロニの常連のシモーヌ・ブロンデル、ピエロ・ルリ、フランク・ブラナ、(ほとんどいつも保安官の)ルイス・インダニが出ています。判事(リカルド・ガローネらしいが確信なし)を演じている俳優がわからなかったのですが...どなたかご存知の方はお教え下さい。音楽はラロ・ゴーリなのですが、このイタリアDVDはオープニングが差し替えられている模様。オリジナルは落ち着いた感じの音楽のようですが、軽快な音楽になっています。 スペイン版(オリジナル?)http://jp.youtube.com/watch?v=5gdjz1qifNUイタリアDVD版http://members.at.infoseek.co.jp/takao_ayako/Zorrojusticiero.wmv http://alleluja.web.fc2.com/justiciero.htmhttp://alleluja.web.fc2.com/justiciero2.htm