バン・バン・キッド
このブログを始めて、そろそろ2年が経とうとしています。最近はペースが落ちていますが、平均月3本ペースで紹介してきています。年間36本が紹介できるとしても、残りの作品を紹介するのに7~8年かかりそうな状況で、こんな作品を紹介している場合ではないのかもしれませんが...今回の作品は、「バン・バン・キッド」 "Bang Bang Kid"です。主人公はパッとしない太っちょオヤジだし、作品的にも、ほのぼのしたアメリカン・コメディ・ウエスタンという感じですが、何か好きなんですよね。この作品の見どころは、大きく2つ。フェリーニ作品「8 1/2」や「魂のジュリエッタ」に出演し、"T'ammazzo! - Raccomandati a Dio" (殺す! 神の思し召しだ。)で映画界から姿を消したサンドラ・ミロと、ガンマン・ロボット "バン・バン・キッド"を始め、主人公 ニューベリーのツッコミどころ満載の発明品の数々(ロケット、電話? 信号?)です。ガイ・マディソンは、ストーリー的にも幸せをつかんだり、風貌のせいか、 あまりあくどさが伝わって来ず、迫力の無い悪の親玉となってしまっています。妄想シーンで扮する中世の王も、拍車をかけて情けなくも感じます。「荒野の死闘 無情の賞金稼ぎ」のディアニク・ズラコウスカも、サンドラ・ミロの姉妹役で出ているのですが、パッとしないのが残念。監督はジョルジオ・ジェンティリとルチアーノ・レッリ。ジェンティリは「ダスティン・ホフマンの 100万$大捜査線」とかも撮っているようです。音楽はニコ・フィデンコなんですが、自らの作品「地獄の幌馬車」をアレンジした静かな主題歌が耳に残ります。 http://alleluja.web.fc2.com/bang.htmhttp://alleluja.web.fc2.com/bang2.htm