二度の裏切り
今回は少し前に発売になった"Due volte Giuda"(二度の裏切り)を紹介したいと思います。いわゆる記憶喪失もので、ありがちな「仇は身内だった」という設定。ただ、「ケオマ・ザ・リベンジャー」や"Jonathan degli orsi"(熊のジョナサン)等、エンツォ・G・カステラッリ監督お得意の、先住民が絡み、実の兄弟ではないという設定です。監督・音楽は「黄金無頼」のコンビ、ナンド・チチェロ、カルロス・ペスなのですが、正直、実力を発揮し切れていないような感じがぬぐえません。主役のアントニオ・サバト、クラウス・キンスキーの濃すぎるキャラのせいでしょうか? ただ、この作品、変わった銃が出てくるのがちょっと見所になっています。まずは、スコープ付ライフル。なんかゴルゴみたいです。 お次は、先込め型のショットガンのような大筒銃。 「荒野の墓標」で共演し、ピーター・リー・ローレンスと結婚した、クリスティーナ・ガルボが、この作品では酒場の女性を演じています。かわいさも持ち備えながら、魅力的ですね。 ただ、この作品では出てくるシーンも少ないですし、セリフは異常に少ないのが残念です。 このレーベル Medusaからは"I Grandi Western Italiani"というシリーズで数多くのマカロニを発売してくれているのですが、今年に入ってからはマイナーなマカロニを発売してくれています。1月が "Due volte Giuda"(二度の裏切り)、2月が"Arriva Durango... paga o muori"(デュランゴがやって来た...金か死か)。そしてこのシリーズではないようですが、同じくMedusaから3月に(Garringoさんのブログで紹介されている)"Per Qualche Dollaro In Meno"(もっと少ないドルのために)が出るようです。ただ、"Arriva Durango..."は、既にイタリア語音声も収録されたフランス版が出ていたので、贅沢を言うと違う作品の方がありがたかったのですが...