荒野の渡り者(1965年 伊・仏) TV放映
待ちに待った作品 「荒野の渡り者」 "Gli uomini dal passo pesante"がようやくイタリアからDVDでリリースされました。 「荒野の渡り者」 "Gli uomini dal passo pesante" 監督:アンソニー・ウィリーズ(マリオ・セクィ)、アルバート・バンド 出演:ゴードン・スコット、ジョセフ・コットン、ミュリエル・フランクリン、ジェームズ・ミッチャム 音楽:アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ "FRANK NERO"(フランク・ネロ)の名前で、フランコ・ネロが出演しているマカロニウエスタンのデビュー作品でもあります。 ストーリーとしては、南北戦争が終わり、コーディーン家の長男 ロン(ゴードン・スコット)が帰還してくると、父 テンプル(ジョセフ・コットン)が他の息子を従え、自らが法律だと名乗り、ジャーナリスト ウィケットを私刑にかけていた。そんな父に反目していたロンは、父に結婚を反対されていた妹 ベスとその恋人 チャーリー・ガーヴェイ(フランコ・ネロ)に結婚式を挙げさせ、気の優しい弟 ホビー(ジェームズ・ミッチャム)とともに家を出て、チャーリーたちと牧場経営に協力する。父の差し金による度重なる襲撃も撃退していたが、ウィケットの娘 エディス(イラリア・オッキーニ)が復讐のため、町に戻ってきたことを知ったロンは彼女を守るために町に向う。そこでは、父子、兄弟が互いを殺し合うという、銃撃戦が始まる。小学生時代にTVで見たときはその家族同士の殺し合いという、壮絶な結末にショックを受け、非常に強く印象に残っていました。 同じアルバート・バンド製作、ジョセフ・コットン出演の「黄金の棺」も似たような設定ですが、私は「荒野の渡り者」の方がインパクトが強かったです。また、放映当時カセットに録音した、アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノの軽快でかつ勇壮であり、独特な音楽もお気に入りでした。一番右のUS版VHSでは『製作・監督 アルバート・バンド』となっているのですが、イタリア版DVD(左の2つのキャプチャー)では『製作:アルバート・バンド 監督:アンソニー・ウィリーズ(マリオ・セクィ)』となっています。左の画像:フランコ・ネロ、エマ・ヴァローニ 右の画像:ゴードン・スコット、ジェームズ・ミッチャムコーディーン家の息子たち:左から ペイン(ロマノ・プッポ)、バート(ダリオ・ミハエリス)、エイドリアン(ジョバンニ・イワン・スクラチュグリア)ゴードン・スコットの寝っころがりファニング、そして起き上がって立て膝ファニング65年の作品ながら、既にマカロニ的要素が盛り込まれていて、父の差し金 ワイリーがチャーリーたちの小屋を爆破しようとして投げたダイナマイトをロンに投げ返されて、木っ端微塵に。右は既に死んでいる相手に何発も銃弾を撃ち込むホビー。父を殺されたエディスを演じるイラリア・オッキーニ。右は壊れてしまった、父 テンプル。 このDVDのオープニングに配給会社であるMCMのクレジットが出てくるのですが、そこだけ何故か白黒でした。予告編が特典として付いているのですが、何となく、このDVDのために編集したもののように思えるのですが...(右の画像は、予告編で出てくるタイトルクレジット)