リンゴの女 (1966年 西・伊) 未公開
このところ、目新しいDVDも発売されず、更新できずにいたのですが、ようやく待望のDVDがイタリアからリリースされました。 "Una donna per Ringo" (リンゴの女) 監督:ラファエル・ロメロ・マルチェント 出演:ピリ(ピラール・バヨナ)、ミリ(エミリア・バヨナ)、ショーン・フリン、ホルヘ・リガウド、ベニ・デウス 音楽:グレゴリア・ガルシア・セグラ(「西部のリトル・リタ~踊る大銃撃戦~」もありますが)ミュージカル的なマカロニ・ウエスタンといった変わった趣向に興味を惹かれ、長年追い求めていた作品です。たまたまスペインTV放映版を入手し、その画質がかなり良かったので、今回のDVDは期待していたのですが、正直ちょっと残念な仕様のものでした。 左が今回のイタリアDVD、右がスペインTV放映版です。タイトルバックの映像はなく、クレジットだけが表示されています。右の画像にあるようにそのタイトル文字はフランス語のようで、フランス版を原版にしているようです。ただ、今回のイタリア版では、左の画像にあるように、主題曲の前のオープニングに、男が拷問の上、殺されるという、スペインTV版には無いシークェンスが入っていて、初めは違う作品のDVDかと思って、ビックリしました。 上の2つの画像は全く同じシーンなのですが、 画質やトリミングはこんなに違います。左がイタリア版DVD、右がスペインTV放映版です。発売してくれるだけ嬉しいのですが、できればスペインTV版で使われた素材を使ったほしかったのですが... ちなみに水色のナイトウェアを着ているのが、ショーン・フリン演じるジミーと恋に落ちる、勝ち気な感じのジェニー役のピリ(ピラール・バヨナ)、白のナイトウェアの方がおしとやかな感じのサリー役のミリ(エミリア・バヨナ)です。題名の「リンゴの女」は、ジェニー(ピリ)のことを指しているようです。二人は、当時人気のあった双子の(コメディ?)デュオで、この作品の随所で歌や踊りを披露しています。ミリの方は1970年にすぐに映画界から去ったようですが、ピリは今でもTVで活躍中のようです。(余談ですが、そのキャリアの中で、ヌードを披露しているようですが...)ストーリー的には、ジェニーとサリーの双子の姉妹は、ギャンブル好きな父とともに、ガンプレイや歌や踊りのショーを見せながら、薬の行商を行っていた。ギャンブルで土地を手に入れた父が殺され、その土地を相続した双子が土地を巡って何者かに狙われるといったものです。初期のマカロニらしく、ほのぼの感があって、 私の好きな作品の一つになります。【記事追加】大事なことを書き忘れていました。 このメーカーのDVDは、『999枚限定発売』のパターンが多いようです。私の購入したものには、シリアル番号として、398番が付いていました。発売前から予約していたのに、既に半分弱も売れているようです。