かなり遅れながらの【恒例企画】 海外マカロニDVD いく年くる年 2012
門松も取れてだいぶ経つのですが、昨年やり残した「海外マカロニDVD いく年くる年 2012」が今年の最初の記事になることをお詫びします。 世界経済の不透明感もあるせいか、「ジャンゴ 繋がれざる者」 "Django Unchained" 公開に合わせたリリース・ラッシュの前の静けさなのか、2012年は本数的にはパッタリという感じでした。 少ないながらも、嬉しい動きとしては、”死蔵”されていたといっても過言ではないMGM作品がようやく、素晴らしい画質でリリースされて来たことです。左からWarner Archiveの「地獄のガンマン」と「五人の軍隊」。右は、「傷だらけの用心棒」のロベール・オッセンが監督・主演している、"Le goût de la violence" (暴力の味) 1961年/イタリア・フランス・西ドイツ合作です。"Le goût de la violence" (暴力の味)は、マカロニとは呼べないのかしれませんが、哀愁に満ちた作品です。近いうちにあらためて紹介したいと思います。昨年は上記Warner Archiveを始め、アメリカからのリリースが多かったのが特徴的でした。その一翼を担っているのが、コンスタントにリリースを続けていてくれるWild Eastです。昨年も5本、8作品もリリースしてくれました。引き続き、頑張ってもらいたいものです。 さらに、レアな作品を収録したコンピレーション版が、やはりアメリカからいくつか発売されたことのも、2012年のもう一つの特徴的な動きでした。本数的にもそれなりに多く、コンスタントに発売しているドイツですが、昨年は再販ものや他国で既に発売されているものだったりして、特筆すべきは「ガンマン渡世」 "Un uomo, un cavallo, una pistola" (男、馬、拳銃)ぐらいでした。(正確には、オーストリアになりますが...)ドイツよりは本数が少ないものの、レアな作品を昨年多くリリースしてくれたのは、本国イタリアです。 ワルテル・キアーリ三作品もそうですし、 こちらで紹介してきた、以下のマイナーな作品のリリースもそうですが、特に 「荒野の渡り者」 "Gli uomini dal passo pesante"はお気に入りの作品なので、本当に嬉しかったです。 さて、今年、「ジャンゴ 繋がれざる者」絡みということで、ドイツを中心に既に1月からすごいことになっています。国内も4月からの怒涛の6作品リリースがとても楽しみです。この勢いで、レアな作品がリリースされることを期待しています。