野性の叫び (1972 英・仏・独・伊・西)
2年前にオンデマンドDVD(DVD-R)が発売されていたのですが、メインはイギリス製作で“犬もの”という時点でマカロニかどうか微妙だったので、ずっとスルーしていました。しかし、イタリア資本も絡んでいるので、この作品がマカロニ扱いされることも多々あるようなので、購入してみました。作品の詳細は以下のリンクをご参照下さい。「野性の叫び」http://eiga.com/movie/50230/製作国が5ヶ国(イギリス・フランス・西ドイツ・イタリア・スペイン)にもわたり、出演者やスタッフ、ロケ地もまさに多国籍です。 主演のチャールトン・ヘストンはアメリカ人、その相棒 ピートを演じるのはドイツ出身のライムンド・ハームストロフ(「ミスター・ノーボディ2」 (1975)、「カリフォルニア~ジェンマの復讐の用心棒」 (1977)」) 。このハームストロフは“犬もの俳優”と言ってもいいぐらい、犬ものに出演しています。フランコ・ネロの「白い牙」 (1973)、「名犬ホワイト/大雪原の死闘」 (1974)を始め、ドイツ製作の"Der Schrei der schwarzen Wölfe" (黒狼の叫び) (1972)にも出演しています。 ヘストン演じるジョンと恋仲になる酒場の女主人には、フランス出身のミシェール・メルシェ(「傷だらけの用心棒」 (1968))。 イタリアからは、ジョージ・イーストマンやリク・バッタリアが出演しています。 その他にも、サンチョ・グラシア(スペイン)、マリア・ローム(オーストリア)といった感じです。スタッフも監督:ケン・アナキン(イギリス)、音楽:カルロ・ルスティケリ(イタリア) 。 ロケ地はノルウェー、フィンランド、スペイン。 このDVDを見ていて、気になった小ネタを2つ。 左:権利元自身からのリリースなのですが、オープニングに「現存するベストの素材」という言い訳の画面が挿入されています。このDVD、まぁまぁの画質ですが、マスターがなくなってしまったのでしょうか?右:ヘストンが自分の行く末を案じるイメージのシーンで、しょぼくれた、しがないバーテンダーを演じています。注1.ここのブログで“犬もの”をよく紹介していますが、別に私は“犬もの”マニアという訳ではありませんので、誤解なく。注2.私は勝手に「野生の叫び」 と思い込んでいたのですが、本当は「野性の叫び」が正解でした。