【人柱企画 その1】 「西部のリトル・リタ 踊る大銃撃戦」 各国DVD比較
怪しい噂は自分で検証してみないと気が済まない質(たち)なので、人柱になることも多いのですが、今回は国内盤があるにも関わらず、「西部のリトル・リタ 踊る大銃撃戦」の“ノーカット”バージョンが存在するという噂で、各国のDVDを買い集めてみました。(それほど、お気に入りの作品という訳ではありませんが...)左から国内盤(2002年発売 97分14秒 イタリア語音声)、真ん中がイタリア盤(2006年発売 97分20秒イタリア語/英語音声)、右がドイツ盤(2007年発売 98分39秒 ドイツ語音声)。これ以外にもアメリカ盤やスペイン盤、フランス盤、ブラジル盤もあるようですが、画質が悪かったり、上記のどれかと同じマスターだったりすると思います。 イタリア盤は国内盤と同じマスターのようですが、画質が若干向上しているようです。右のドイツ盤は噂通り、“ノーカット”バージョンのようで、国内版の特典に入っていた「本編未収録シーン」が収録されていました。リタが倒したジャンゴが息絶えるまで、リタが歌い上げるシーンです。それ以外にもちょこちょこカットされているシーンが収録されています。これはリタが最初に、ゴードン・ミッチェル演じるシッティング・バッファロー酋長のところに訪れるシーンなのですが、こんなところもカットされていました。(そのせいで、イタリア盤等では、バックの音楽が途切れています。)ただ、残念なことにこのドイツ盤はトリミングされているようです。赤い枠がドイツ盤、バックが国内盤ならびにイタリア盤です。国内盤/イタリア盤も微妙に縦方向にトリミングされているようです。その他、 ドイツ盤のジャケットではリタ・パヴォーネではなく、テレンス・ヒルが主役扱いになっていて、タイトルも"Blaue Bohnen für ein Halleluja" (ハレルヤのための青い豆(※))というものになっています。(※「青い豆」は「銃弾」を意味するらしい。)さらに、テレンス・ヒル演じる"ブラック・スター"が"テキサス・ジョー"に変えられているのはまだしも、リタの役名もリタではなく"ジェーン"に変えられているのは、やり過ぎのような気がします。 お約束ですが、タイトルクレジットもしっかり置き換えられています。