「トリニティとサルタナ ...の息子」 (1972年 伊)
最近注文しているドイツのshopは、特に発売日よりかなり早い時点で予約注文すると、送り忘れられたりするケースがあり、催促して届くということもしばしば。今回も催促して、ようやく発送される格好で、発売から一ヶ月以上も経ってしまいました。(送料が安いので、我慢していますが...)今回は11月初旬に発売されたドイツ盤「トリニティとサルタナ ...の息子」を紹介します。"Trinità e Sartana figli di..." (トリニティとサルタナ ...の息子) 1972年 イタリア監督:マリオ・シシリアーノ出演:アルベルト・デラクア、ハリー・ベアード、ベアトリス・ペレグリーノ、ステリオ・カンデッリ、ダンテ・マッジオ音楽:カルロ・サヴィーナ 「...の息子」の“...”には何の言葉が入るのでしょうか?何か深い意味があるのかもしれませんが、私にはわかりませんでした。ただ、何度か父親の話をトリニティとサルタナがするシーンがあります。サルタナの父親は91歳まで生きていて、西部一有名な馬泥棒だったとか(サルタナは、父親がいくつの時の子供なんでしょう?)、アラジンの話をしてくれたとか。トリニティの父親は美しいものを探していたとか(そのために故郷のトリニダード・トバゴからアメリカにやって来たのか?)。ちなみにご存知かと思いますが、トリニダード出身なので、トリニティと呼ばれているとのこと。この監督とアルベルト・デラクア(別名:コレ・キトシュ、ロバート・ウィドマーク)は同じ年に、姉妹作となる、"Alleluja e Sartana figli di... Dio" (アレルヤとサルタナ ...神の息子)も製作しています。 以前、アメリカからビデオ起こしの廉価版DVDが出ていたのですが、このドイツ盤は、異常に安いのですが、画質は非常にいいです。音声はドイツ語とイタリア語が収録されています。トリニティが恋する、農民の女性 マルタを演じるのは、「五人の軍隊」でサムライ(丹波哲郎)の恋人となるメキシコ娘を演じていたダニエラ・ジョルダーノです。さすが、ミス・イタリア、きれいですね。ただ、彼女との恋については、ストーリーの途中でうやむやになってしまいますが...あらすじとしては、トリニティは、故郷のトリニダード・トバゴに帰るための資金を手に入れるため、サルタナと組んで、銀行強盗を行うが、町の有力者 バートンに多額の借金をしている農民たちに全ての金を渡してしまう。次に狙いを付けた、200万ペソの金の輸送車は、メキシコ軍に成りすましたメキシコの盗賊 エル・ティグレに奪われてしまう。バートンと組んでいるエル・ティグレが乗っ取ったメキシコ軍の砦に、音楽隊に扮して、金を奪うためにトリニティとサルタナはやって来るが...といった感じです。典型的な70年代マカロニ・コメディで、ストーリー的にも、取っ散らかっている感はありますが、私はなかなか楽しめました。