【番外編】 これを見ると、寒さも我慢できる?
このところ、紹介するネタがなくなってしまったので、近々公開される、アメリカ製ウエスタン2本を紹介します。1本目は、4/22公開予定の「レヴェナント:蘇えりし者(THE REVENANT) 」です。レオナルド・ディカプリオ主演、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」でアカデミー賞を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督、音楽は坂本龍一で、今年のアカデミー賞で12部門もノミネートされている作品です。舞台は(先込め銃が主流だった)19世紀初頭の中西部(サウスダコタ)、復讐のためのサバイバル劇です。ストーリーは極めてシンプルですが、この極寒の地でのサバイバルは本当にリアリティーがあり、撮影もかなり過酷なものだったと思います。どこかで聞いたことのあるストーリーだなと思ったのですが、実はリチャード・ハリス主演の「荒野に生きる」(1971)と同じ原作をもとに製作されているようです。2時間半の長い作品ですが、長さは感じないぐらい吸い込まれていく作品です。見終わった後、「あんな寒さに比べれば、日本の冬なんて大したことないじゃないか?」と思う一方、やっぱり外出時には厚着をして肩をすくめてしまう自分がいます。 (C)映画「レヴェナント:蘇えりし者」この作品情報を楽天エンタメナビで見る雪原を舞台にしたウエスタンが続けざまに公開されるというのは、何かの偶然でしょうか?こちらも雪で閉ざされた駅馬車の駅舎を舞台に殺人ミステリーが展開されるという、タランティーノ監督 2/27公開予定の 「ヘイトフル・エイト(THE HATEFUL EIGHT) 」が2本目です。殺人ミステリー作品だということを全く知らず、「ジャンゴ 繋がれざる者」のような、ある意味、普通のウエスタンだと思って見ていたのですが、中盤を過ぎてから「何なの?この展開は?」っていう感じで、その後の展開が非常に気になり、最後まで見て、いろいろな伏線が張ってあったことがようやくわかり、「なるほどね」と思った作品でした。音楽はモリコーネが担当ということは知っていたのですが、「キル・ビル」や「ジャンゴ 繋がれざる者」のように過去の作品の流用かな?と勝手に思っていたのですが、ほぼ今回のために書き起こしたようです。(一部、過去のモリコーネ作品の流用がありましたが...)。さすがマエストロ、御年87歳でも、非常に作品を盛り上げるスコアを提供されています。 (C)MMXV Visiona Romantica, Inc. All rights reserved.映画「ヘイトフル・エイト」この作品情報を楽天エンタメナビで見る