【検証】 国内盤 「パソ・ブラボーの流れ者」 (1968年 伊・西)
「素直に字幕付き国内盤を出してもらっただけで、ありがたく鑑賞しろよ」、というご意見もあるとは思いますが、ついつい検証したくなる性分なので、「パソ・ブラボーの流れ者」を検証させていただきました。「パソ・ブラボーの流れ者」 "Uno straniero a Paso Bravo" 1968年 イタリア・スペイン 監督:サルヴァトーレ・ロッソ 出演:アンソニー・ステファン、エドゥアルド・ファヤルド、ヴァシリ・カリス 音楽:アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ左から2003年発売 スペイン盤、2012年発売 ブラジル盤、2017年 国内盤。タイトルクレジットは以下のような感じです。(上から順に、スペイン盤、ブラジル盤、国内盤)スペイン盤はオープニングの駅馬車内のくだりがカットされていて、代わりに本編の馬が疾走するシーンなどをバックにしています。収録時間は83分です。音声はスペイン語のみ。ブラジル盤はアメリカから発売されていたVHSの映像をそのまま使っているようで、英語表記です。収録時間は97分ですが、92分の今回の国内盤と全く同一でした。(5分の差は、何が要因なのでしょうか?)音声はポルトガル語と英語が収録されています。残念なことにエンディングは、ポルトガル語、英語どちらの音声でもビットリオ・ベッツィの歌が収録されておらず、オープニングと同じ歌無しバージョンが流れます。さすが、国内盤はイタリア語表記、音声もイタリア語ですね。さて、画質に関してですが、VHS起こしのブラジル盤は対象外として、上が国内盤、下がスペイン盤です。スペイン盤は非常にコントラストがはっきりしていますが、若干明るすぎる感じがします。一方、国内盤は自然な色合いになっています。次にトリミングですが、スペイン盤が左右にトリミングされています。黄色の枠内がスペイン盤になります。