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カテゴリ:火山災害
久々、火山ネタです。大きな話はフィンランドの話が終わってから書こうと思っていますが、今回ちょっとしたニュースがありましたので簡単に触れてみたいと思います。 今年1月に噴火いたしました霧島・新燃岳ですが、現在は時折噴煙が上がるだけで噴火活動はなく、小康状態を保っています。 しかしこれで噴火が沈静化するかというと、それはまだ難しそうです。 昨日10月11日、火山噴火予知連絡会の発表によると、 「GPS(全地球測位システム)観測などから、地下のマグマだまりの大きさを示す山の膨らみが一定規模で進んでいる。マグマ蓄積量が1月下旬以前の水準に戻れば、当時に匹敵する活動を再開する可能性もある」 との事です。 簡単に言えば、マグマの上昇は依然継続中で、1月・2月に噴火で消費した分のマグマをチャージしているわけです(チャージ不要なのに・・・)。 気をつけなければいけない点としては、 ・1月より大きな噴火活動が起きる可能性もある。 ・他の霧島山系に活動が移り(なんせ霧島は23個ある火山の集合体です)、違う所から噴火が起きる可能性がある。 という点でしょうか。 今後も噴火警戒レベル3状態の監視が続きそうです。 今年は災害の年でしたから、もう噴火は起きないでいただきたいところですね。 そうそう、別件で縁起の悪いお話を一つ。 霧島と同じ火山帯に属していて、年中噴火している事で有名な鹿児島県桜島火山ですが、こちらでも地道にマグマのチャージが続いています。 桜島の推定マグマ量は、大正大噴火(大正3年(1914年)1月12日)時の約90パーセントまで達しているようです。 大正大噴火で桜島は大隅半島と陸続きになりましたが、同じような大噴火が起きるかは分かりませんが(現時点で兆候はありません)、気にすると落ち着かなくなるニュースばかりですね・・・。 それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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