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カテゴリ:火山災害
東日本大震災後、富士山や箱根山など、北海道・東日本地域の多くの火山で、火山性と思われる地震が起きていましたが、震災から3年、観測データの数値は落ち着きを取り戻しつつあるようです。 予知連の発表をあてにならないと酷評している人も多いようですが、データの解析は必要ですし重要です。 残念ながら現在の科学技術では、「明日噴火します」といったことを予測することは出来ません。しかし今は不十分な予測であるとしても、日頃のデータの積み重ねと蓄積、分析が、将来に繋がるのですから、今はまだダメだからと鼻で笑うのは間違いでしょう(ぼそ)ていうか、そう言う人は、もう一回高校で地学の授業受け直して、己の無知を恥じてこいと言いたい。予知連にいるのは予言者でも超能力者でも何でもないのです(ぼそ)。 人間の体だって、定期検診でレントゲン撮ったり、心電図をしたりして体の変調を捉えようとしているじゃありませんか。結果として、数日後に心臓発作で死ぬことになるとしても、明日の健康診断を無駄だと否定する人はいないでしょう。火山の分析もそれと同じです。 ちなみに私の父鳥は、会社の健康診断で、「心電図見ると、ちょっと不整脈のきらいがあるね。でもこれぐらいなら薬はいらないかな。しばらく様子見しよう」と、言われた1週間後に心筋梗塞で倒れました(汗)。 結果として、薬いらないどころか、すぐに治療しなきゃいけなかったわけですが、私は別段その健康診断の先生を藪医者とは思ったことはありません。 まぁ、薬出してくれていたら、父鳥もあんなに苦しい思いすることなかったかもなぁと思いますけどね(父鳥は10年以上過ぎてから、主治医の先生に、「あの時はこのデータでは判断できなかったけど、今ならすぐに、完全に心筋梗塞起こすこと断定できたんだけどね」と言われたことがあるようです。医学も日進月歩していると言うことでしょう)。 ちなみに富士山と同時に箱根山も触れられていますが、先日私が登山した愛鷹山とは異なり、箱根山は火山として枯れ果ていません。 富士山に噴火の力点が移って大人しくなってきていますが、これから先、箱根山の噴火する可能性はゼロではありません。 しかも箱根山の溶岩の性質は粘着性が強く、もし噴火した場合、雲仙普賢岳でおきたような火砕流が発生する可能性があります(事実、過去の箱根山の火砕流は、現在の横浜・川崎近辺まで到達しています。ちなみに富士山の溶岩はさらさらしている性質なので、大きな火砕流は発生しにくい傾向があります)。 予知連が今回触れたのも、そう言った過去の事象を勘案しているのでしょう。まぁ、昨年2月に群発地震に見舞われた箱根山ですが、今のところ危険は小さそうです。 震災前平成23(2011)年1月に噴火がはじまり、その後落ち着きを取り戻しつつ見える新燃岳ですが、昨年12月あたりから、マグマだまりに膨張傾向が見られることが確認されています。 これはつまり、燃料がチャージされているわけです。マグマの増加=噴火というわけではありませんが、嫌な兆候なのは間違いありません。 あと新燃岳には火山性地震はあまり見られませんが、隣接する霧島韓国岳(1700m)の方に火山性地震が増加している傾向があるようです。当分霧島連峰は要注意のようです。 また、群馬・長野県境にある草津白根山(2160m)では、小規模な噴火が起きる可能性があるということで、気象庁は噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上ました。これにより火口から2km以内の立ち入りは規制されます。同山の規制引き上げは初めてということで、地元は対応に追われているようです。何事もなく収まればいいのですが。 しかし当面は要注意ですので、登山を考えていた方は、大変残念だと思いますが、今回は諦めてください。 近くへお出かけの際は・・・、って、東京南800km位離れた海上を、散歩される方はいないでしょうから、大部分の人には関係ないか(笑)。 すでに出現から半年が過ぎ、面積も5倍以上になったようですが、こちらどれぐらい噴火が続くんですかねぇ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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