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カテゴリ:火山災害
21時時点ぐらいの情報をもとに、まとめてみたいと思います。 今回の御嶽山噴火は、山頂火口からの噴火だったようです。火山性地震は半月以上あったとはいえ、ほとんど前兆現象なく噴火していますから、水蒸気爆発の可能性が高いかなと個人的には思っています(昭和54(1979)の噴火は水蒸気爆発でした)。 一部報道では火砕流も発生したといわれています。 御嶽山は富士山に比べると大きな火砕流が起きやすい成分ですが、今のところ大規模なものではないようです(火砕流自体は、火山活動で当たり前に起きる現象なので、私はそれほど大あわてしていません)。 まぁ、それでも直撃すれば命はありませんから、火口から4キロメートル以内へ入るのは厳禁です(入山規制が発令されましたから、行く人はいないでしょうけど)。 今のところ溶岩流の噴出は確認できていないようですので(この辺も水蒸気爆発かなと、私が考えている根拠のひとつです)、今回の活動は降灰と噴石がメインのようです。 怪我をされた方の情報を見ると、噴石が直撃したり、熱い火山灰を吸い込んで肺が焼けたりということのようで、噴火の激しさがうかがえます。 今も山頂の山小屋に取り残された方が何十人かいるということですが、夜間、噴火が続く中で下山するのは危険ですから(山小屋の中ではある程度の避難設備があるはずです)、救助隊が来るまでは山小屋に留まった方が安全でしょうね(こういうとき「山小屋を噴火が直撃したらどうするんだ」と言う方がおられますが、その時は諦めるしかありません。少なくとも火山弾や火山灰が降り注ぎ、視界が聞かない中下山しようとしたり野宿するよりも、山小屋の中に退避していた方が確率的に生存率は上がります。少なくとも私は登山中火山噴火に遭遇した場合、生存率が高い場所に避難して、それでもダメだったら仕方ないという覚悟で山に登っています)。 ともかく明日無事下山されることをお祈りいたします。 今後の状況ですが、気象庁の発表しているデータを見る限り、大きな火砕流といった大規模噴火を引き起こす可能性は低そうですが、ただし今日だけで終息するかといえばその可能性も低そうです。 しばらくは今日と同レベルの噴火活動が起きるものと考えた方が良さそうです。 それにしても紅葉シーズンの週末、しかもお昼頃に噴火とは、何とも嫌なタイミングで噴火しましたね。だいたい朝登りはじめた登山者がもうすぐ山頂だと、気が緩んだ瞬間にドカンと来た感じです。 こんなタイミングで噴火するなよと山に文句を言いたくなります。しかし自然が牙をむくときというのは、こう言う瞬間に起きるものなのかも知れません・・・。 報道写真をいくつか見ましたが、火山灰で灰色に染まった山小屋はやはりショックです。特に私は今年5月頃に、夏の登山予定の山として山小屋とか熱心に調べていたから余計に感じるのかも知れません・・・。 御嶽山は、3千メートル級の山の中ではかなり登りやすい山として知られていましたが、今回の噴火でそれも少し遠くなってしまうかも知れません。 ともかく、大きな被害が出ずに噴火活動が終息するといいのですが。 それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.09.27 23:34:53
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