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カテゴリ:地震災害
現地の皆様に心からお見舞い申し上げます。 今日の鳥取の地震は驚きました。私は東京にいて揺れを体感したからです。14時過ぎ、いつも通りPCに向かって仕事をしていると、頭がくらくらし始めました。 「まずい、立ちくらみか?」と、ぎょっとして頭を上げると、同じような顔をしている同僚がちらほら。それで地震と気が付きました。 その内上司が「え? 鳥取で地震?」と声を上げたので、「ありゃ、同じタイミングで向こうも地震か」と思っていたら、どうやらそれが東京の地震の原因だったようです。 まぁ、東京の地震は震度1だったので、外では気が付かなかった方も多いと思います。ただ勤め先は耐震構造がしっかりしたビルなので、震度1の地震でもよく揺れます(耐震構造の大まかにイメージは、揺れることで地震の勢いを受け流すしくみですから)。先日の停電の時の話ではありませんが、職場の建物、電気部分をのぞけば、地震についてはめっちゃ強いです。 今回の鳥取県の地震は、鳥取県中部を震源地とするマグニチュード6.6(速報値)の地震でした。震源地付近では震度6弱の揺れがあったようです。 典型的な断層型地震で、震源の深さは10kmほどです。熊本の地震といい、最近浅いところの地震が多いなぁ・・・。 現地では停電や多とものの破損などの被害が出ており、交通機関にも影響が出ているようです。現在(10月21日23時現在)のところ死者が出たと言うニュースはありませんが、8人のけが人が出ているようです。 気象庁は余震が1週間は続くと予想しています。大きめの余震が起きる可能性もありますから、地元の避難場所の確認や、火急の際は、すぐに逃げられるように気をつけてください。 さて中国地方の中で、鳥取は比較的地震の多い地域になります。昭和18(1943)年の鳥取地震(マグニチュード7.2、死者1083名)や、平成12(2000)の鳥取県西部地震(マグニチュード7.3。比較的規模の大きな地震だったのに死者がゼロだったため、奇跡の地震と言われています)が同地域で起きています。また今回の地震を引き起こした断層帯は、昨年27(2015)年10月頃から小さい群発地震が起きており、14時7分の地震の約2時間前(12時16分)にも、マグニチュード4.2の地震が起きていました。 なので熊本の時のようないきなりの地震ではなく、前兆の地震があったという興味深い事例でした。 今後の予測ですが、今回のマグニチュード6.6の地震が本震であった場合、これを上回る余震が発生することはありません。 また、今回の地震が南海トラフ巨大地震の呼び水になる可能性はありませんし、中央構造線からずれた場所の地震ですから、熊本地震に触発されたわけでも、近畿圏や関東方面面に地震が連鎖する事もありませんし、大山(鳥取県にある成層火山で、一応1万年以上噴火していない山と言われ、現在火山活動は確認されていません) が地震の影響で噴火する可能性もありません。 この手のデマや、恐怖を煽るような震災商法がこれからまた出てくると思いますが(昨日阿蘇山に触れたばかりだというのに・苦笑)、皆様どうか、落ち着いて行動して頂ければと思います。 それではまた。 PS 今回の地震と、鳥取県西部地震の震源地を見比べて興味深いなと思ったのは、二つの地震が大山を挟んで平行にある断層であり、どちらも断層が横ずれして起きた地震だったんだなだったんだなと分かった点です。まさか大山を東西の断層が取り合っているわけでないんでしょうけどねぇ。 PS2 本当は阿蘇山のニュース(悪いニュースというわけではありません)と吾妻山の火口周辺規制解除の話を書こうかなと思っていたのですが、鳥取の地震で予定変更です。 なんか今年はこういう事ばっかりな気が・・・。
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