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カテゴリ:火山災害
21日にとうとう噴火したバリ島アグン山ですが、現在活発な噴火活動が続いています。 3000mを超す噴煙が上がる規模となっており、バリ島の国際空港は閉鎖されました(現時点では、火山灰などの除去のため、24時間の閉鎖の予定のようです)。 観光客などの中には、島で孤立している人も出始めているようです。 ↑時事通信と、AFP通信の報道写真です。火口が拡大して、マグマ成分を多量の含んだ噴煙が上がっていることが伺えます。 インドネシア当局は、噴火警戒レベル最大の4に引き上げました。アグン山から10km圏内の住人に避難勧告を出しました。新たに4万人の住人が避難中とのことです。 アグン山が阿蘇山や霧島山と異なるのは、麓に大勢の住人が住んでいることです。もし噴火すれば、一気に麓の村々が飲み込まれる可能性があることです。1963年の噴火では、避難が間に合わず約1100人が犠牲になっています。 その意味では、カルデラ噴火を起こさない限り住人に犠牲が出にくい阿蘇山や霧島山よりも、直近の危機が近いと言えます。 アグン山が大規模な噴火を引き起こすか、現在のレベルでの噴火で終了となるかはなんともいえませんが、当面は警戒が必要なようです。 なお、アグン山が大きな噴火を引き起こしたとしても、日本の火山や南海トラフなどに与える影響はありません。そういう煽り記事が出ても、毅然と無視しましょう。 それではまた。
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Last updated
2017.11.27 21:53:26
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