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カテゴリ:火山災害
今日は残業でくたくたです。 通勤時に、昨日の雪の影響はほぼなかったのですが、届くはずのものがこない、送るはずのものが遅れないトラブルが頻発で、流通系のダメージをじわじわと感じた一日でした。 そして家に帰ってきてネットを見たら、草津白根山の噴火の話が載っていて、またまたビックリしました。 ↑気象衛星ひまわり8号が捉えた噴火の様子です。 非常にわかりにくいですが、噴火によって発生して噴煙が、東側に流れています。 亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。また、怪我をされた方にお見舞い申し上げます。 今回の噴火も真っ昼間か・・・。御嶽山と言い、明るい時間に噴火が起きると、死者が出ることが多い事がよく分かります。 草津白根山は、平成26(2014)年6月に火山活動の高まりから、噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられ、昨年6月にレベル1に下げられました。結局、警戒していた頃は結局噴火しなかったわけですが、それが本日、突然に噴火しました。 この1年ぐらいのデータを見ますと、昨年一年間に発生した火山性地震の回数は278回、GNSS連続観測のデータも、平成27(2015)年位をピークに緩やかに下降しており、磁力測定でも緩やかに温度低下の兆候が示されており、火山活動動は低下していました(気象庁の火口周辺規制解除の判断は、妥当だったと思います)。 今日の臨時に発表されたデータを見ますと、前兆無く噴火から始まっているように見られます(噴火が起きたと思われる午前9時59分から午後4時までに発生した火山性地震は382回に及んでいます)。 前兆無く噴火が起きる場合、水蒸気噴火もしくはマグマ水蒸気噴火のケースが多いので、個人的にはどちらかと見ていますが(両者の違いは、火山砕屑物の中に、マグマ成分かあるか無しかです)、今のところ、気象庁は判断を下していないようです。 今回噴火時に雪崩が起きたと報道されています。 ただし映像などを見た感じでは、例えば噴出したマグマや高温の水蒸気に触れて、融解して雪崩が発生したようには感じられませんでした。そのような場合、鉄砲水のようになって、広域に泥水が流れる場合が多いのですが、今回はきわめて局地的なようです。 噴火時の振動で積もった雪が崩れの他ではと見ていますが、この辺もさらなる調査待ちです。 今後の状況ですが、今のところ火山性地震は急減しており、現時点のデータを見る限りでは、火山活動は低下してきているようです。ただし火口が開いたばかりであり、噴火の圧力が抜けきったとも言えない状態ですので、今回と同程度の噴火が起きる可能性があると、当面注意した方が良さそうです。 また草津白根山は、国道が近くを通り、スキー場なども多いので、人がいる場所まで、噴石が3飛んでくる可能性は、なきにしもあらずです(亡くなった自衛官は、噴石直撃が死因と報道されています)。 現地の皆様は、自治体が出す火山情報に注意して下さい。 PS 亡くなった自衛隊員は第12旅団の隊員で、災害救助にも役立てる積雪地訓練中だったとのことです。同旅団は御嶽山噴火の時、救助と捜索活動に当たった部隊です。 なんとも心が痛い。心からご冥福をお祈り申し上げます。 PS2 今日1月23日は八甲田山雪中行軍遭難事件が起きた日です(明治 35(1902)年)。 まぁ、八甲田山が噴火したわけではありませんから、ただの偶然ですが(毎日が誰かの命日であり、何かの災害の起きた日と言っていいですから)、こんな日に噴火しなくてもと言いたくなります。 PS3 アラスカ南部でマグニチュード7.9の地震が発生しました。 もちろん、草津白根山噴火との因果関係はありませんが、絶対それを結びつけた煽り記事が出るんだろうなぁと、今からげんなりしています。 PS4 フィリピンのマヨン山でも、22日、23日と噴火が起きたようです。 ・・・このことも煽り記事のネタにされそうですねぇ・・・。マヨン山は火山活動が活発な山で(確か数年前にもブログで触れた記憶があります)、昨年から火山活動が活発化していました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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