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カテゴリ:火山災害
ふぅ、今年は火山に年ですね。 本日4月19日、15時39分ごろ、霧島山・硫黄山がとうとう噴火しました。 気象庁は、今後も噴火が継続する可能性があるとして、噴火警戒レベル3(入山規制)に上昇させ、2km以内の立ち入りが規制されました。 ↑今回の規制範囲は2kmという人ですから、韓国岳から大浪池て前まで、えびの高原の観光地などがその範囲となります。 今回の噴火が新燃岳噴火よりも影響が大きい点としては、霧島市からえびの市方面を通る県道1号線に交通規制が出る点でしょう。現地の方々の生活にも影響が出るかもしれません。心よりお見舞い申し上げます。 ↑朝日新聞の報道写真より。 手前で噴気を上げる硫黄山、その向こう側にそびえる韓国岳、その先で噴気を上げる新燃岳、その奥の御鉢、高千穂峰が一枚に収まった実に素晴らしい写真です。 さて20を超す火山の集合体である霧島山の中で、硫黄山は最も新しい火山になります。 最初の噴火したのは、12~14世紀ごろ(鎌倉時代後期から室町時代ごろ)の事と言われています。 現在の山体となったのは250年前の明和5(1768)年の大噴火で、この時の噴火で隣の韓国岳の西側に火口壁が崩壊しています。 つまり誕生から700年か、500年ぐらいという山ですから、活動は活発な山になります。 ここ数年、噴火警戒レベルの上昇と解除を繰り返していました。 硫黄山近辺のマグマは、新燃岳の噴火の燃料となることが多く、霧島山の中でも地殻変動の激しいところでした。 今回も新燃岳にマグマが流れたから噴火しないで終わるかな? とも思っていましたが、とうとう噴火に至ったようです。 噴火時仕事中だったため、噴火した瞬間の映像は、残念ながらみられていません。 ただその後の画像を見てみると、噴煙の色はほぼ白に近く、水蒸気が中心のようです。最初の噴火時こそ、噴石などを飛ばしていたものの、火口の拡大は現時点では起きていないようです。 現時点では、気象庁の詳細なデータは公表されていないので、前兆があったのかは不明ですが、水蒸気噴火かマグマ水蒸気噴火の可能性が高いように思われます。 今後、大きな火山活動に発展するか、それとも一発だけの噴火で終了するかはなんとも言えません。 硫黄山自体、箱根山の大涌谷と同じように、もとから噴気が多いので、火山活動の終了を判定するのは難しそうですし、当面は規制が継続するかなと思います。 はぁ、それにしても今年の霧島山はいろいろやってくれますねぇ。 GWは、どうにかして霧島山に行ってみようか、えびの高原側からは無理だけど、韓国岳は規制対象外だし、うまくすれば登山できるかもなどと考えていましたが(まぁ、今月は母鳥も入院していたので、計画だけで終了になる恐れが濃厚でしたが)、これで御鉢以外は登れなくなってしまいました。 なにやら結婚直前に恋人と破局した気分で、何とも鬱です(溜息)。 早く大人しくなってほしいなぁ。 それではまた。
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