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カテゴリ:火山災害
お墓参りに行って、その後寝ていたので、ピンと来ていませんでしたが、インドネシアのジャワ島とスマトラ島で、津波が発生したようです。 となると、津波の発生場所はスンダ海峡ということになりますが、もしやと思ってちょっと調べてみたところ、津波の原因は、スンダ海峡にある巨大カルデラ火山、クラカタウの噴火が原因のようです。 つまり、噴火によりクラカタウの山体の一部(特に地上では見えない海底部分の山体の崩れが酷いようです)が崩壊し、大量の土砂岩石が崩落、海面になだれ込んだことが、津波を引き起こしたという図式のようです。 いわば、島原大変肥後迷惑と同じような形です。 津波による犠牲者は200人を超えたということです(12月23日20時時点)。亡くなった方々のご冥福と、被災された方々へお見舞いを申し上げたいと思います。 クラカタウというと、「西暦535年の大噴火」としてブログで不定期に書いていますが(先日、英ノッティンガム大学と米メーン大学の研究チームが、535年(正確には、536年に起きたとの説です)の大噴火を引き起こしたのは、アイスランドの火山という説を発表しています。クラカタウとどちらの説が正しいかは、まだ何とも言えません。もともとアメリカの研究機関は、クラカタウではなく、自国にあるカルデラ火山の噴火が原因という学説を唱えていましたので、いわば邪馬台国論争と似た感じになりそうな感じです)、やはり火山活動が活発な山なんだなと、改めて実感しました。 なお、現在のクラカタウに、カルデラ噴火を起こせるほどのエネルギーは蓄えられていないと考えられています(西暦535年前後にカルデラ噴火を起こしていた場合ですが)。 しかし、約3万7千人の犠牲者を出した1883年の大噴火や、2004年に起きたスマトラ地震と、それに伴う津波を引き起こすぐらいのエネルギーは、十分にあると思われます。 カルデラ噴火は大丈夫だからと、油断できる山ではありませんので、怖がりすぎず油断しすぎず、また他人事ととらえずに、防災・減災意識を高めていきましょうね。 それではまた。
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