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カテゴリ:火山災害
今日は阪神・淡路大震災から24年目になります。
あの頃私大学生だったなぁ、ずいぶん時間がたったなぁと感じます。干支も2回回ってしまってますしね。 さてそんな今日に、口永良部島で火砕流を伴う少し大きめの噴火が起きました。 噴火は本日9時19分に始まり、15時27分まで継続しました。 噴煙は約6千m上がり、噴石は新岳火口から南西側に最大1.8km飛んだのを皮切りに、おおむね1km圏内に飛散したようです。また火砕流の発生も確認されています。新岳火口から北西側に約1.9km、南西側に約1.6km、東側に約1kmの達しています。 隣の屋久島、種子島にも降灰が確認されています。 火山性ガスの放出量は2200トンとのことで、前日の16日が200トンでしたから、11倍になっています。これは噴火によって、一気に火山性ガスが放出されたためです。 さて気象庁発表の写真のちょっとした補足です。 上の写真の下の方の写真(わかりにくい表現ですね・汗)の部分です。 写真で灰色になっているところがありますが、これは火砕流の跡です。 火砕流の跡を見ていると、火口から谷沿いに進み、山の尾根を乗り越えられずに進路を写真右手下方に変えた様子が、写真からうかがえます。 矢印は私が付けたものですが、こちらの方向が口永良部島の市街地があります。距離にしてあと1.2kmぐらい先です。今回の火砕流が越えられなかった尾根を超えると、あとは遮るものがありません。 その点が口永良部島の怖いところです。 気象庁は現在のところ、噴火警戒レベルを「3 入山規制」から変えていません。久々に大きめな噴火は起きましたが、大きな地殻変動(つまり、マグマの上昇)が起きておらず、火山性地震や火山性微動なども、極端に増加していないからのようです。 ただし、今後の様子によっては判断が変わる場合もありますから、現地の皆様は、自治体からの指示にご注意ください。 また、今回噴火で、「南海トラフが」とか、「〇〇カルデラが」と言い出す新聞や日刊紙、どこぞの大学教授なる輩が出るかもしれませんが、「ナントカの一つ覚え」の煽り商法ですので、完全無視で大丈夫です。 このぐらいの規模の噴火が、いちいち大進化や大地震の前兆なんぞになっていたら、地球は生物の住めない死の星になっています。 読むだけ時間の無駄です。 とまぁ、今はそんな感じです。 また続報がありましたら、ブログに書いていきたいと思います。
※写真は気象庁発表の報道資料からの引用です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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