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カテゴリ:雑談
今日は家の職場でも、発表の時間にテレビがつけられました。
うーむ、今までこの話題が職場でほとんど出たことがなかったので、ピンとこなかったのですが、地味に関心が高かったようです。 「令和」と聞いて、字も音もピンときませんでした。字を見て目を丸くした感じです。 てっきり今まで通り、中国の古典由来かと思ったら、『万葉集』由来ということで、また驚きました。 日本の古典からの元号は初めてになるはずです。 出典は、万葉集巻五、梅花の歌の序文「于時初春令月 氣淑風和梅披鏡前之粉(初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす)」 だそうです(ちなみにこの歌を詠んだのは、山上憶良ではと言われていますが、正確にはよみ人知らず(作者不明)です)。 まぁ、ニュースサイトや、万葉集に詳しい人がブログで書いたりするでしょうから、浅学の私が書くのもなんですが、知ったかぶりして少し書きますと、「令」という漢字は、「命令」とか、「指令」とか、そういう強制させるようなニュアンスでとらえる方が多いと思いますが、もともとは「良い」というニュアンスで使われていました。 例えば、「令嬢」とか「令息」という言葉は、今では「金持ちのお嬢ちゃんorお坊ちゃん」という感じで、少しひがみや世間知らずという意味で使われたりしますが、本来の意味は文字通りの意味で、「とても良いお嬢さん」「とても良いご子息」と、肯定的な意味です。 日本ではめでたい日の事を「吉日」と言いますが、中国では月まで入れて、「令月吉日」と使ったりしますので、「令和」の「令」は、「良い」という意味で選ばれたと言っていいんじゃないでしょうか。 「和」については、言うまでもないかな(笑)。 そうみていくと、「令和」とは、とても良い平和とか、みんな仲良くといった感じで、「平成」ともニュアンスをかぶせようという意図なのかもしれません。 あと、中国の古典からでなかったことで、中国の方では「日本の中国離れもしくは軽視」と、ショックなニュースとして、伝えられるきらいがあると伝えられていますが、私はこれにはそれはちょっと早合点かなと思っています。 確かに万葉集からの出典ですが、梅の木も梅をめでる文化も中国から伝わっており、万葉集の頃は梅は中国の木と認識されていました。 「令和」の元になった梅花の歌は、そのことを歌ったものですから、日本の古典から元号を選びつつ、中国文化に関わりの深い歌から引用することで、一定の配慮をしているともいえるかもしれません。 まぁ、この辺は私の勝手な想像なので、外れているかもしれません(苦笑)。 平成の時も、新しい元号に慣れるまで違和感がありましたから、当分はそんな感じになりますかねぇ。 「令和」が、良い時代になるといいですねぇ。 それではまた。
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