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2019.04.17
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カテゴリ:病気
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正確に言えば昨日ですが、無事に退院いたしました。
コメントをくださった皆様にお礼申し上げます。順次レスをさせていただきたいと思います。
皆様の予測、だいたい当たっています(笑)。先月に「体の凝りが・・・」と言っていたのは、間違いなく今回の病気の前兆ですし、2年ぐらい前に入院していたこととも無関係ではありません。

1週間前の4月10日、いつものように朝起きて自転車通勤しました。この日はあいにくの雨で、合羽を着ての自転車でしたが、もう1年も続けていますと、「雨が鬱陶しいな」程度です。
途中、清砂大橋で少し胸が苦しくなりました。これは2月終わりぐらいからちょくちょく感じていたことなので、「今日もだなぁ」ぐらいにしか思わず、無理せず橋を登っていきました。
胸の苦しさも数分で収まってしまうので、 会社につく頃には直っていることが多いのですが、この日はちょっと引きずっていまして、少し息苦しさのようなものを感じながら、会社に到着、自席につきました。
​ですが数分座っていると、今までの苦しさも嘘のようになくなり、お茶を飲んで一息ついて、始業となりました。​
いつも通り倉庫内に行き、普通に挨拶やいつもの軽口などを交わして、書類を受け取って、引き揚げようとした瞬間、がくんと、ふいに変な感覚に襲われました。
この感覚というのは、例えていえば、 何か大きな食べ物を強引に飲み込んで、のどに引っかかったときのような、そんな感覚でした。
と同時に、肩から肩甲骨あたりまで、じわじわと痛みが広がってきて、歩けなくなりました。
これはまずい、倒れちゃうなと思った私は、すぐに自席まで戻ろうとしましたが、足元もおぼつかなくなり、壁に寄りかかって動けなくなり、その後すぐに崩れ落ちるように膝をつきました。
「鳥さん、大丈夫ですか?」
異常を察した庫内の人たちの声が飛んできましたが、大丈夫と声を出すことも出来ず、そのまま完全に倒れました。
​口から出る言葉は、「苦しい」「痛い」だけなんですが、頭の一部は冷静で「騒ぎになっちゃったなぁ」と考えていると、上司が飛んできまして(打ち合わせで庫内に来る用があって、たまたま通りかけたところ、倒れている鳥類を見かけて慌てて飛んできたようです)、その上司から、課長に連絡が行き、やってきた課長が「救急車!」と判断して、通報となりました。​
救急車がくるまでの間、「大丈夫? 意識ある?」といった周囲から声がかけられましたが、質問を認識できるものの、答えることができないというもどかしい状況が続きました。
口の方は「苦しい」「痛い」の言葉しか出ない感じなんです。
救急車が来てからもそれは同じで、「生年月日は?」「年齢は?」「今飲んでいる薬とかある?」という質問が来ても、なかなか返事できません。
たとえば生年月日は、「・・4・9年・・・7・・・月・2日・・・」みたいな受け答えになってしまい、次の単語が出るまで声が出ないんです。普段なら、すらすら答えられるんですけどね。
ただこの頃には、今自分に起きている病状が、26年ほど前に、父鳥が心筋梗塞で倒れた時と同じだと気が付いていたので、一言「心筋梗塞」とだけ救急隊員に伝えました。
もちろん相手はプロなので、その可能性が高いことはわかっていたようで、「そうかもね。もう少しで病院だから頑張ってね」と声がかかりました。
​病院につくと、直ちに検査が行われ、その結果、心臓の冠動脈が完全に閉塞していることが確認され、緊急カテーテル手術が行われまして、血管をふさいでいる血栓の吸引(これで血流は回復)、次に収縮した冠動脈を広げて、ステンドという金属の網を血管内側に設置して、動脈が収縮しにくくする処置をして終了となりました。​
手術時間は1時間ぐらいでしたかねぇ。倒れてから2時間ぐらいで処置は終了しました。
医師からは、「もし処置が1時間遅かったら、確実に死んでいた」と言われる状況でした。
もし症状が出たとき、自席に帰りつけていたら、鳥類そのまま死亡していたようです。帰りつけずに倒れたのが、命が助かることにつながったようです。
これがもし自宅で倒れていたら、30分ぐらいは落ち着くか様子見をして、それから救急車と考えていたことでしょう。
あの状況を考えると、30分後に当然収まる可能性はなく、救急車を呼ぼうとなったと思いますが、受け答えが困難だったことを考えると、救急車をすぐに呼べたとは思えず、たぶん命はなかったでしょうね。
職場で大勢の人に迷惑をかけてしまいましたが、人のいる前で倒れたことで、すぐに助けを呼んでもらえたことが、私はの命的には大変良かったようです。人生・・・もとい、鳥生はわからないものです。

​​​​こうして生まれて初めての本格的な入院生活が始まりましたが(前は1日で退院できましたので、お泊り会的な感じで終わりました)、一番苦しかったのは初日で、集中治療室で両手を半固定されて(カテーテルを入れた右手は、止血のため約10時間圧迫ベルト付き、左手は3つの点滴を差し込まれました)、採血は最初脚からとられまして(両腕とも使えなかったため)、その後は左手に器具を付けられて、強制採血できるようになりました(左腕を金属の細いパイプが差し込まれていて、地味に痛くて怖かったっす)。​​​​
​心臓の痛みは、夜中まで続きました。その痛みと頭痛(点滴の成分の副作用で、頭痛が出るようでした)で、眠ることが出来ずに大変でしたが、翌日の朝には嘘のように痛みは引きました。​
容体が安定したこともあり、1日で集中治療室とおさらばできましたが、ココからは鳥類の浅はかさで修羅場となりました(汗)。

​​まず一般病棟の一人部屋に移りましたが、絶対安静にもかかわらず、トイレ(同じ室内にベッドから1mぐらい離れたところにあります)に行って、「心筋梗塞の翌日に歩くなんて!」と看護師さんに怒られ、逃走防止用のセンサーがベッドに取り付けられました(その後は36時間後に、トイレ自力許可が出るまで大人しくしていました)。​​
​3日目からは胸が苦しくことは皆無になったため、先生に「大人しくしていますから、自宅に帰れませんか?」と言って怒られ、4日目にフロア内の歩行解禁となり、心臓に気を付けながら4周ほど歩いていたところ、「歩きすぎ!」とまた怒られ(自分的にはかなり控えめにしたつもりでしたが、先生曰く、「普通の人は1周したら戻ってくるのに、初日から何周も歩くな」と言われました。ちなみに友人のこの話をしたら、大爆笑されました)、初めての入院生活は、怒られてばかりの波乱に満ちたものでした。
そして昨日、予定より1日が早まる形で退院いたしました。
家に帰ってくると、やっぱり病院より精神的にはくつろげますね。でも食事等は自分で準備しなくてはなりませんから、体力が衰えていることもあって、肉体的には非常に疲れます。
​心臓の痛みの方もなく、むしろ前より好調(たぶん、結構前から詰まってきて調子悪かったんだろうな・・・)な感じがしますが、もちろんそれは錯覚なことも理解しています。​

先生からはまだ詳細な話を聞いていませんが、心筋梗塞やれば、心臓の細胞の何割かは確実に壊死しているはずですから、心臓自体の力は弱まっています。
現に昨日は家に帰ってきて、ちょっとした片づけをして、郵便局まで行って帰ってきただけで、疲れて寝ていました。
自分の心の中では、今週後半は職場復帰できるかなと思っていましたが、やや難しそうかなと感じています。
ただ先生曰く、「あなたの心臓は頑丈な方なので、1か月無理しなければ自転車通勤もできるようになれそうだし、半年我慢すれば温泉も入れる。1年すれば登山ができるようになると思うよ」とのことなので、無理せず療養しながら頑張っていきたいと思います。

皆様も体調には気を付けてくださいね。





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Last updated  2019.05.13 21:37:56
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