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2019.07.29
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カテゴリ:病気

心筋梗塞になってから3か月以上過ぎました。
日常生活には支障ありませんし、今まで悪かった血流が回復したためなんでしょうね。むしろ体調がよくなったように感じるときがあります。
​職場でも、「あれ? 鳥が倒れたのって去年だったよね?」と、すでに遠い過去扱いとなり、まだ回復期の病人と思えないほどのこき使われぶりとなっています(時折思い出したように、「あ、鳥、暑いからあんまり動き回るなよ」と言われますが・苦笑)

もちろん、体調がいいように見えるのが錯覚なのは、先日のロードで2時間、約24kmの走行ではっきりしました(多汗)。
走った翌日から、体が重い不調に見舞われました。
​幸いというか、今回は心臓が原因というよりは、久々に長時間のロード姿勢が疲労となり、肩こりなどが酷かっただけのようですが(病院の診察を受けたわけではないので、確証はありません)、まだまだ無理は出来ないようです。​
まぁ、登山1年禁止と言われてますからね。ロードで2時間も、今の体調的には許容範囲を超えていたんですね。
来月の3連休は、ロードで実家帰省を考えていたのですが、やめた方がよさそうですね・・・。

現状はそんな感じです。まぁ、少しずつ落ち着いている感じなのかなぁと思っています。
さて今回は、わが家の心筋梗塞事情ついて書いてみたいと思います。
実は鳥類一族は、父方母方とも心筋梗塞に縁があります。
​​​​​​父方は、父鳥(確か55歳の時)、いとこ甥鳥(一族最年少の32歳の時にやっています)が、母方は、祖母鳥(確か74歳ぐらいの時が最初で、85歳の時のに起きた心筋梗塞で、亡くなりました)、叔母鳥(60代後半ぐらい)と、4人が心筋梗塞やっています。
あと数年前に急逝した母方大叔父(96歳。祖母鳥の妹の婿さんなので、親戚ですが、私とは血の繋がりはありません)も、大みそかに風呂場で倒れて急逝しましたが、​​​​​大叔父も心筋梗塞だったかもしれません。​
​​さらに脳梗塞は、祖母鳥(81歳の時)、父鳥(2017年、80歳の時)がやっています。循環器系の病気が先天的にある一族と言えそうです。​​

これだけ経験者がいると、病気の前兆とか分かっているかというと、その辺は微妙です。心筋梗塞の前兆は
千差万別でした。
私の場合、前にブログでも書きましたが、2月ごろから酷い肩こり・背中のこりから始まりました。
​​あと自転車で清砂大橋を登っていると、胸が鈍く痛くなる症状がありましたが、それが心臓が原因と気が付かず(2年前に入院してから、薬はまじめに飲んでいたので、予防できているはずだという油断もありました)、不整脈も出ていませんでした(倒れるまでに一度も出ていなかったかまではわかりませんが、3月に通院して検査してもらっていた時点では、症状は出ていませんでした)。​​
またマッサージをすると症状が緩和したことから、完全に体のこりが胸の痛みの原因と誤認していました。

いとこ甥鳥については、詳しい事情を本人から聞いていないので不明です。
私が知ったのは、退院後半年以上たってからで、倒れたときはまったく知りませんでした。本人も「まだ30代で心筋梗塞なんて・・・」と、かなりショックなようで、あまり聞けません。
彼の嫁さんや、従姉鳥に話を聞くかぎりだと、「運動もしないで、食べ物も好き嫌い多くて偏ってたし、暴飲暴食やっていたから」というようなことを言っていましたねぇ。
​祖母鳥と叔母鳥は、別の病気で入院・検査中に心筋梗塞が起きて、即手術となりました。
具体的に言うと、祖母鳥は腎臓がんで、その手術日当日に、手術室に向かう途中に、心筋梗塞が起きて、そちらが優先となりました(腎臓がんの方は薬で症状の進行を抑えつつ、心臓の体調が完全に落ち着いた8か月後に行い無事に成功しました)。​
祖母鳥は心臓と癌を完全に克服して元気でいましたが、81の時に脳梗塞やって半身不随となり、4年後に病院で心筋梗塞で亡くなりました。
叔母鳥の方は不整脈が出ていたため投薬治療を受けていましたが、病状の確認のために検査入院することになり、その際カテーテル検査をしている最中に心筋梗塞になりました。
なので、祖母鳥、叔母鳥は大きな前兆がなく、突然心筋梗塞が起きた形です。

私同様に前兆現象があったのは、父鳥です。
父鳥の場合は、半年ぐらい前から不整脈の症状があったようです。
​ただし、この時点では、医師から全く病気を知らされておらず(糖尿病で通院をしていました。そこで医師が気がついて、薬を出していたようです。この先生、私のぜんそくの主治医でもあるんですが、腕は確かなんですが、患者が聞いてこないと、病気の説明をしてくれない先生だったんですよ・ため息)、本人も無自覚だったようです。​
ただこの頃から、胃のあたりが妙に痛みがあったようです。これが父鳥の心筋梗塞の前兆だったようです。
薬を飲み始めて半年後位に、先生から、「父鳥さん、不整脈の症状が出ていたけど、もうでなくなったから、薬止めてもいいよ」と言われて、初めて父鳥は、自分が不整脈が出ていたことを知ったようです。
この時の父鳥は、「不整脈」という言葉は知っていたものの、それがどんなものか知らず、「今度、本屋に言って医学関係の本を探してみるか」と位の感覚だったようです。
​当時はインターネットもなく(まだポケベルが全盛時代だったころです)、今のように気軽に、ネットで分からないことを調べられる時代ではありませんでしたから、後手を踏んでしまったのは致し方なかったでしょうね。​
​そして薬を止めた1週間後に、心筋梗塞で倒れました(このことを後で知った先生は、「薬を止めるべきじゃなかった」とかなり落ち込んだようです。また病気を説明していなかったために、父鳥やウチの家族が大混乱に陥ったことを反省して、今は言われなくても病気の説明をしてくれる先生になりました)。​
その日のことはよく覚えています。父鳥は6時ごろいつものように起きて、朝食をとった後に仕事に出ていきました​(だいたい6時半ごろです。当時私は高校生で、確かまだ春休みだったので、7時半ぐらいまで惰眠をむさぼっていました)​​。​
ところが10分も立たないうちに、父鳥が「具合が悪い。胸が苦しい」と言って帰ってきて、布団に寝転がりました。
母鳥は台所にいましたが、水洗いか何かをしていて父鳥の顔も見ていなかったようで、あまり深刻に考えておらず、「あらそう風邪かしら。病院が始まるまで休んでいたら」という感じでした。
​私は布団の中でうとうとしていましたが、父鳥のうめき声が普段と違うのに気が付き(でも気が付くのに、数分かかりました。酷い息子です・・・)、慌てて飛び起きて、「どうしたの?」と聞くと、「胸が・・・」と言ったきり、脂汗を浮かべて、七転八倒していました。​
​すぐに尋常でないことに気が付いたので、「救急車!」と叫んで、大慌てで電話しました(このことから、「母鳥は最後まで俺の症状が深刻なのに気が付いていなかったから、お前がいなかったら、俺は死んでたなぁ」と、今でも父鳥から感謝されますが、当時の父鳥のストレスの半分以上は、私が原因でしたから、病気の原因に向かって感謝されても困るんですけどね・苦笑)。​
ちなみに私は自分が倒れた時、自分の現在置かれている感じが、倒れた父鳥の姿と重なったため、自分に起きているのが心筋梗塞と気が付きました。
もしこのことがなかったら、病院で治療を受けるまで、心筋梗塞とは気が付かなかったかもしれません。
話を父鳥に戻します。
父鳥が回想するところ、この胸の痛みは二度目だったようです。一度目は数日前で、職場で胃の痛みから始まり、胸が苦しくなっていったようです。
ただ胸は苦しかったものの、痛みは数分で収まり、その後何ともなくなったので、不安は感じたものの、その時は胃の痛みの方が苦しくて印象深くて、心臓とは思わず、深刻には考えていなかったようです。
この辺、私と似ていますね。他の病気と誤認していて、本命の心臓について考えていなかったのです。
​こう見てみると、心筋梗塞の怖さをよく知っていても(私の場合、祖母鳥と父鳥が苦しんでいる時をリアルで見ているので、その怖さ自体はよく理解しているつもりでした)、前兆を見落としてしまうことあるようです。​
さらにいえば、心筋梗塞の前兆が、胸に出るわけではないからです。
父鳥が入院中に知り合った同室の患者さんにいたっては、「虫歯もないのに歯の痛みが止まらない」ことが、心筋梗塞の前兆だったというケースもあります。
皆様も、もし胃や他の内臓の痛みがあるのに、病院で診てもらっても原因がよくわからない、肩こりや体のこりが理由もなくきつくなった場合など、心臓を考えてみてもいいかもしれません。万が一ということもありますから。

最後に、私を含めて、心筋梗塞経験者に、ちょっとだけ励みになるかなと感じる話をしたいと思います。
ウチの父鳥は、約26年前に心筋梗塞で倒れ、その後も何度か心筋梗塞を繰り返した結果、心筋の8割が壊死しています。
​その後26年間、時折体調崩し足り、心臓の具合が悪くて入院したりもしていますが、それ以外はほぼ健康状態で日常生活をすごすことができています(最近は年齢もあって、だんだん弱ってきていますが・・・)。​
​​もちろん、走ったり出来ませんし、登山も出来ません(「心臓が大丈夫ったら、登山に付き合ってやれたのになぁ」とよく言われてました)
お酒もたしなむ程度しか飲めませんし、お風呂や温泉なども、温度や時間の制限があってのんびり楽しめませんが、大病をしていない同年代の人たちよりも足腰が丈夫で体力もあります(病気の事を知って、「父鳥さんはなんでそんなに動けるの?」とびっくりされることも多いです)。​​
予後の療養に努めて、体力を回復させれば、常人と同様になれるのです。
私もなった時は愕然としましたし、「あと1時間処置が遅かったら確実に死んでいた」と言われて震撼しましたが、今は普通に自転車通勤できていますし、来年は登山復帰してやるという野望を胸に秘めています。
だから心筋梗塞やっても、悲観したりせずに、頑張っていきたいですね。

それではまた。





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Last updated  2019.07.30 19:04:27
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