健康体への道 第22話 音
(先輩)「ユウレイって言ったけど、『俺』はまだ姿を見たことは無いんだよね。俺が感じたのは『音』。音が凄いんだよ。」(私)「音・・・ですか?」先輩の話(この先輩は銭湯には行かない)によると、先輩自身の体験としては、一人でお風呂に入っていると部屋の中で「ガタガタ、バンバン、カチャカチャなど」の、テーブルを叩いたり、食器棚が揺れたりした時に出る音がするらしい。お風呂に入っているときに、誰かが1人でも部屋にいれば、何も起きないそうだ。一人で入っているときだけの現象のようだ。(私)「怖くないんですか?話を聞いただけでも怖いんですけど・・・」(先)「怖くないわけじゃないけど、危害を加えられた事はないし・・・馴れもあるのかな?」私の指導係の先輩は、弟子の中では「霊現象の体験数」がNO,1なのだ。ある時、お風呂から帰って来た先輩の異変に気付いた。顔面蒼白で、右足を引きずっていた。(私)「どうしたんですか?」(先)「あ、足が・・・お、重いんだよ。」(私)「何があったんですか?とりあえず、横になってください。」右膝を曲げる事ができず、何とかうつ伏せになった先輩の足を触ってみると、右足だけ大腿からつま先までが文字通り「ガッチンガッチン」になっていた。何をしたらこうなるのだろうか?(私)「何があったんですか?」先輩の話では・・・。つづく。お気に召したらワンクリックお願いします