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カテゴリ:その他
読みっぱなしだった三島由紀夫の金閣寺。 どこまで読んだのかもあやふやだったので、最初から読み直し、週末に読み終えました。 途中までとは言え、一度は読んでいたので、今回はすんなりと読めました。 この本を読んで知ったのですが、金閣寺は戦後の昭和25年、青年僧によって 放火され、焼失していたんですね。 青年の動機は、「美に対する反感」にあったとか。 これを素材に6年後の昭和31年に三島由紀夫が書いた小説。 日本語の美しさ、三島由紀夫の独特な感性、ストーリー性など惹きつけられます。
難解と言われる三島文学。 子供のころから読書が大嫌いで、漫画すら読めず、友達に読んでもらっていた過去のある私が、なぜ読み始めたのかといえば、尊敬する美輪さん(美輪明宏氏)と親交があったのと、美和さんの著書にも知識・教養を深めるにも美しい日本語に触れるのは大切であるとのことで、そのためにも三島文学を読むことを薦められていたのがきっかけです。 でも、一つの情景をあらわすのに数ページにわたる描写や、多彩な言葉の表現の数々。 こんなにも日本語って美しいんだと感動しました。 初めて読んだのが、豊饒の海 第一巻 「春の雪」。 1ページを開いて、 いきなり数ページにわたる情景描写。 それも今まで読んだことのない文面だったので、いきなり読みきれるか不安になったほど。 案の上、一度読んだだけでは理解できないので、何回も読み直したり、そのうち寝てしまうこともしばしば。そうしながらも何とか読み終えたあと、次が読みたくなり、第2巻「奔馬」、第3巻「暁の寺」、第四巻「天人五衰」と読み進めていきました。 豊饒の海シリーズは、一人の人間が、輪廻転生していくストーリー。 その中でも私が一番好きなのが、「春の雪」。 これは、妻夫木聡、竹内結子で映画化され、この「春の雪」をどのように映画化されるのかともて興味深かったのですが、大正貴族社会の優雅さや、日本の四季の美しさなどが、うまく映し出されていたように思います。 この映画は、映像もとても美しく好きなので何度も観たのですが、 侯爵家の嫡男、松枝清顕(妻夫木聡)と伯爵家の令嬢、綾倉聡子(竹内結子)が輪廻転生について語り合うシーン。 ここは何度観ても涙します。 きっとここで泣くのは私だけだと思いますが・・・(笑) なぜか分からないけど、「春の雪」に惹きつけられる私です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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