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テーマ:今日の出来事(292897)
カテゴリ:世の中
(あらすじ)
このほどNTTからこれまで固定電話の加入に必要となっていた“電話加入権”を5~6年かけて廃止していくことが発表されました。ところがこの電話加入権。実は法律上、個人の財産になることが内閣法制局によって示された。携帯電話やIP電話等の台頭で、電話加入権の廃止が議論されることはしょうがないとしても、これまで加入権を取得するために必要となった一人当たりの75,000円の行方はどうなるのか?このことについて、帆日多課長と須伝くんは疑問をぶつけ合っています。はてさて、その行方は? 須: 課長。僕、固定電話を使ってるんですけど、新規加入の際に電話加入権として75,000円払ったんですけど、電話加入権が廃止されるとこれって戻ってこないんですか? 帆: 今のところNTTの方針では1銭も払わないつもりらしいね。 須: それって厳しく言えば強盗じゃないんですか?制度がある程度変わるのはしょうがないとしても、いきなり0にするっていうのはおかしいと思うんですけど。 帆: そう。俺もそう思う。法律の上でも電話加入権は財産と認められているんだから、いくら時代と共に財産の価値が低くなったとしても、いきなり0にするっていうのは横暴だと思うね。 須: なんでこんなことになったんですか? 帆: 実は電話加入権の廃止問題は今に始まったことじゃないんだ。数年前から議論されてた。今でこそほとんどの家に電話があるけど、昔は電話を利用するためには高額な利用費が必要になり、一部の人だけしか持っていなかった。だから、電話が加入権として財産と認められたんだけど。今では、電話はほとんどの家庭に普及されたことから財産としての価値もなく、より電話を広く普及させるためには加入権は逆に障害になるんじゃないかという見方がでてきた。 須: なるほど。 帆: 更にそこに追い討ちをかけるように環境が変わった。 須: なんですか、それは? 帆: インターネットの登場だよ。 須: なるほど。インターネットは電話回線を通じて行われますからね。 帆: インターネットの普及は、個人にとっても企業にとっても多くの新しい可能性を生み出した。そこで、より多くの人にインターネットの利用を図りたい!と、経済産業省あたりが考えたわけだ。ところが、そこではやっぱり電話加入権が障害となった。インターネットを利用するためにはNTTで電話サービスを受けてからプロバイダと契約しないといけないからね。そんな背景があるから、経済産業省が電話加入権の廃止の中心になったわけだ。 須: じゃあ、電話加入権の廃止はしょうがないんですか? 帆: 時代の流れからするとそういうことになるね。ただ、俺たち個人ユーザも納得するわけにはいかない!問題は“電話加入権が廃止される”わけではなく、“電話加入権を廃止するにあたり、加入権を持ったユーザを無視して廃止計画が進んでいる”ことにあるんだ。 須: そう、そうですよ。数年前から廃止問題があがっていたなら、もっと対処の方法があったはずですよ。急に廃止になったら、僕らの財産を取り上げられる以外の何物でもないじゃないですか。 帆: 俺が怒っているのもその点なんだよ。経済産業省は、“権利の価値は市場の価格に連動すると受け止めており、段階的に減じれば財産権への侵害には当たらない”と考えているらしいんだけど、それは今に始まったことじゃないだろう、と。数年前から分かっていたことなんだから、75,000円の金額だって時代と共に減額するなりできたはず。それを今まで議論をずるずる引き延ばして、結局ユーザに負担をかけさせることになった。NTTと政府との怠慢以外でもなんでもないね。対処の方法はいくらでもあったはず。 須: そうですよ。そうですよ。段々、腹立ってきたぞ。 帆: ちなみに、イギリスでも過去に同じことが問題になったと聞いたことがある。その際、イギリスでは国で経営していた電話組織を民営化する際に、加入者全てに民営化して設立される会社の株式を1株渡したらしい。つまり、日本でいうところの電電公社からNTTになる際に、加入者にNTT株を1株プレゼントしたわけだ。 須: へぇ~。いいアイデアですね。 帆: そう。価値は元の加入料より上がったか、下がったかは分からないけど、きちんとユーザへのフォローが行われている。誠意があるよ。ところが、うちの国ときたら全くそこら辺に頭が回っていない。頭の固い連中だよ。NTTは加入料だけで4兆円だよ。それだけ懐に入っておきながら、時代が時代だからなしね♪って矢田亜紀子様に言われてもぶっ飛ばす! 須: そ、そんなに。ユーザも泣き寝入りするわけにはいきませんね。断固戦うべきですよ。でも、無関心なんだろうなぁ。 帆: かもね。それも問題のひとつかも。このサイトで抗議掲示板立てるのもいいかもしれないね。 須: あはは。それもいいかもしれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.10.26 21:40:03
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