月桃雑記帳

台湾、石垣島、沖縄本島から奄美大島、種子島、鹿児島県佐多岬にかけて分布する月桃のことを一般的に月桃といいます。
通称としてシマ月桃ともいうことがあります。

シマ月桃という名称は別の種類のタイリン月桃と区別するために着けた名称です。
タイリン月桃は父島、母島から伊豆八丈島にかけて分布しており、
沖縄県内では大東諸島（南大東島、北大東島）に分布しています。

北大東島では商業的名称としてタイリン月桃を大東月桃と名付けて
地場産業や観光資源として差別性を図ろうとしています。
いわゆるご当地名称です。

月桃（げっとう）は台湾の現地語の発音で「ゲータオ」と発音します。
これに月桃と当て字で漢字をつけたことが月桃の名の由来です。
中国語で月桃といわれていたわけではありません。
中国大陸では月桃を艶山姜（えんざんきょう）という名前が付けられています。

月桃は日本の標準語です。
種子島ではシャニン、奄美地方ではサネン、沖縄本島ではサンニン、宮古島や石垣島ではサミン、と
ご当地名、方言名で親しまれています。

一方のタイリン月桃はソーカといわれています。

月桃には近縁種を含めると多種類あります。
沖縄県ではその中の２種類が自生し栽培されています。

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