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カテゴリ:アラビア書道
書道家ハッサン・チャラビー氏が葦ペンを削っているところを紹介しているのですが、これがなかなか衝撃的でした。ちなみに同氏は本田先生の先生でもあります。
一番驚いたのが、ナイフでペン先を削るときでした。 チャラビー先生はペン先を手の掌のところに当て、ナイフを手前に引くようにして削っています。ちょっと間違えば手を切りそうな所作です。日本ではほぼ全員、ナイフを手前から外に向かって鉛筆を削るように削りますので全く反対向きです。文化の違いといえば違いなのですが、大変危なっかしく見えます。同先生はかなりご高齢でもあり、少し手も震え気味ですので見ていて多くの女性から悲鳴にも似た声があがりました。 先生が仰られてことは、 (1)書家はペンを自ら削る。 (2)ペン作りは書道のもっとも始めに行うことである。 (3)最良の葦の原料はイランかイラク (4)ペン先を削ったり、調整するには、マクタと呼ばれる象牙、水牛の角?製の小さな板のようなものが使われrる。 (5)ペン先をカットする角度は、自分の人差し指と中指の角度にあわせる。 同先生は葦の筆ばかりをぎっしりとペン立てに挿しておられました。竹筆は見当たりませんでした。たくさんの本数を常時ストックしておいて、何本も使って書かれるようなことを説明されていました。やはり、葦の筆は先が柔らかいのでペン先の鋭さが悪くなり、何本も必要とするのかなと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.08.06 22:13:35
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