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カテゴリ:アラビア書道
日本人がアラブのことわざとして知っている一番のものは「エジプトはナイルの賜(たまもの)」という言葉ではないでしょうか。確か、歴史の教科書にギリシアの歴史家ヘロドトスが言った文言で、学校で習った覚えがかすかにあります。
確かにエジプトに行くとこの川の偉大さが分かります。ナイル川の下流は結構汚れていますが、中流ではこの川の両側だけに緑のベルトができています。また、上流に行って、巨大なアスワンダムがカイロの電力を賄なっているのを聞くと、まさにエジプトはおんぶにだっこ状態です。 アラビア語を習っている時には、あまりにもポピュラーなこの文言を書くことはありませんでした。またその後もなかったのですが、今回、本田先生の名古屋・関西ツアーの中で生徒さんの一人に書いてあげているのを初めて見たとき、「へー、こんな単語を使うのだ」と分かりました。 アラビア語では「miSru hibatu an-niili」となります。miSruはエジプトのことで、an-niilはナイル川のことですが、hibaという単語は余り聞いたことがありません。語根となる動詞はwahabaとなり、なかなか初心者泣かせの単語です。「与える、寄付する」という意味があり、そこから派生している単語ですが頭のwの音が落ちています。 エジプトはナイルの賜(ナスヒー書体) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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