アラビア書道とその周辺

中華街に行ってきました。

優雅にランチを食べに．．．ではなく、中華街にある画廊で開催されている中国書画展を見に行くためです。爾麗（にれい）美術という名前の中華街の真ん中にある小振りな画廊で、個展をされている姚（よう）さんという方に会いました。

横浜・老人福祉センター翠風荘でお稽古されている方の一人が、姚さんがアラビア書道に興味を持っているということで紹介されたという経緯があります。

彼は國際書道連盟展でも受賞されている、中国河北省出身の中国書画作家で、来日して１２年。現在、横浜近辺で中国語や中国書画を教えておられます。

いろいろお話しましたが、アラビア書道と何かコラボ的なものができないか、今後考えましょうということになりました。

日本人は中国書画を高く評価してくれるし、それを習おうとする人は非常に熱心で、かなりの腕前の人も出てきている。中国国内では中国書画は芸術として余り高い評価を得ておらず、金儲けの商売になってしまっている。例えば街角で旅行客に花文字などを書いて商売するというような余りグレードの高くない芸術になっており残念だ、など中国のアート事情についてのお話もありました。

アラビア書道には興味を示されているものの、今は中国書画で手一杯で自分でやってみたいということは考えていないとのことでした。

日本書道は流派の中で固まってしまい、コラボ的なことは余り積極的ではないということも指摘されていました。そのこともありこちらにお声がかかって来たのかも知れません。
まあ、アラビア書道も、本場中東ではかなり保守的でオーソドックスな作品が主流ですので、そのあたりは似ています（もちろん若手作品には新しいアラビア書道も見られるようにはなっていますが）。

具体的な話になるかどうか分かりませんが、アラアラビア書道は、「書道」でも「絵画」でもいずれの範疇にも入ることができるので、何か面白い話になればと思います。

この作品展に興味がある方は以下をご参照下さい。辺りは中華料理店がいくらでもありますので、観賞後お食事するのもなかなか良いのではと思います。

姚小全中国書画展
場所：爾麗（にれい）美術　（中区山下町２１４中華街延平門（西門）通り・ＴＡＯビル２Ｆ　ＴＥＬ：045-222-4018）
日時：2011年２月１１日（金）～２０日（日）（但し２月１６日は休み。）　11:30～19:0


姚小全さんの作品（蓮）