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アラビア書道とその周辺

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2011.06.04
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6月4日
朝9時にマンダリンホテルに向かいます。ここからバンコク郊外のメークロン市場ツアーに参加します。
参加者は私を含めて5人でした。うち3人はどこかで聞いたことがある話し方だったので聞いてみると、私の父の同郷ということが判明。タイで働いている息子に今度孫ができたので見に来たついでの観光ということでした。もう一人は物静かな感じの中年おじさんでしたが、少し人を寄せ付けない感じの方でした。

今回の旅行の二つ目の目玉がこのツアーです。
メークロン市場そのものはタイにどこにでもある普通の市場なのですが、その市場の場所がメークロン鉄道駅に隣接しています、というか、正確に言うと”直”接しています。
市場が線路から数センチも離れていないところに広がっており、その真ん中を列車が通ります。そのため、列車が通るたびに、その線路に”直”接しているところに置いてある商品が一時的に片付けられ、簡易屋根が取り込まれるという光景を見る、というツアーです。

なぜそんなに線路の際まで市場が延びているかというと、もともと市場は線路から少し離れて平行に建っていたのですが、市場に店を出すには当然場所代を払わねばならず、これが結構高いので、場所代が要らない線路とその市場との間の狭いスペースに勝手に店を出したのが始まりだそうです。それがドンドン増えていって、今では線路の両側にギッシリと勝手な店が並ぶようになり、更には線路が通路になり、その上に簡易屋根までついてしまって、元の市場と合体してしまったということです。線路が堂々と通路になり、その両側に市場が広がるという風景になっています。
なお、現在ではこの違法(?)店舗にも場所代がかかるそうですが、元の市場よりは安いそうです。

列車が通るたびに片付けたり、また商品を出したりするのは結構慌ただしい作業だと思いますが、この光景は一日4回だけしか見られません。列車は一日4本しか通らない超ローカル線だからです。

ツアーのミニバスは10時頃にメークロン駅に到着します。
そこから50分ほど線路市場を勝手に散策します。市場で売っているものは、タイのどこの市場でも売っている魚介類、野菜、肉類、調味料、干物など種々雑多で特に珍しいものはありませんが、気温も湿度も高いなか、色々な臭いが充満しています。線路の枕木の部分には板が渡してありますが、人通りが多い上、台車などが通るのでかなり歩きにくいです。今日は土曜日なので特に人通りが多いとのことです。

一通り線路市場を見て回った後、駅に戻って、軽い昼食を取ることになります。ラーメンか炒飯が選べます。これはツアー料金に含まれています。その後、しばらくすると”ショー”が始まります。

まず、駅直前にある踏切が閉じられます。そしてアナウンスがあり、いよいよ列車が近づいてくる気配がします。すると、いままで線路際で店を出していたおばさんたちが店を閉じ始めます。簡易屋根も折りたたまれます。モーゼが海を割るごとく線路のまわりが綺麗になり、線路がはっきりと見えるようになると、列車がそろそろと超スロースピードで線路の上(当たり前)を駅に向かって進んできます。線路際ギリギリに置いてある商品は置いたままです。列車の高さが少しあるので商品には引っかからないぐらいの微妙な高さです。列車はバナナひとつ、魚一匹踏みつぶさずに入線してきます。

この光景を見るべく、多くの人がこれもまた線路ギリギリでカメラを持って構えています。列車の幅は線路に比べてかなり広いので、さすがに近づきすぎると列車は警笛を鳴らしますが、数センチぐらいまで近づいて写真を撮る人がいても特に駅員は文句は言いません。毎日このショーは4回開催されます。

ツアーではこの列車に乗り、折り返しバンコク方面に少しだけ向かいます。
ツアー特典として、ツアー客は列車の後方を陣取ることができ、窓から思う存分市場の光景を見ることができます。

8割方埋まった列車は11:25ごろに出発します。後方からは、列車が通過するや否や、線路市場に簡易屋根が戻され、わらわらっとおばちゃんたちが商品を並べ直すところが見えます。何か列車が邪魔をしていたような雰囲気ですが、もともと線路の方が先にあったのです。

線路市場が切れたところあたりから、列車はスピードを上げ始めます。ところがイチロー選手も何も支えるものなしでは1分とは立っていられないほど列車は縦横斜めに揺れます。平均時速30キロぐらいでしょう。市場を抜けると一帯に池のようなものが見えます。全て塩田です、とガイドさんが教えてくれました。往きに走った道路の脇では何軒もの塩販売店が並んでいました。

11:50ごろに列車はまわりには何もない簡素な片面だけのホームの駅に着き、ツアー客は降ります。すると、往きに乗ってきたミニバスが待っていて、さっと乗り込み、バンコクに戻ります。

さすがにツアーでは上手くできています。そのまま一時間ほどでバンコク中心のインターコンチネンタルホテルに到着しました。ここで解散です。

バンコク市内からメークロン駅へは一本の列車で行くことができません。
まずバンコク市内のはずれにあるウォンウィエンヤイ駅から1時間ぐらいのマハチャイ駅までローカル線に乗ります。そこから船で川を渡ったところにある、バーンレム駅に行き、更に列車に乗って1時間ぐらいかかるところにあるので、合計3時間ぐらいはゆうにかかります。
時間があればこれを楽しむのもなかなか良いですが、まる一日はかかってしまいます。

その点、このツアーは半日で終了し、効率的で良くできたツアーでした。
ところで、後で少し気になったのは、この列車のトイレはどうなっているかです。入って確かめなかったのですが、ディーゼルカー3両の比較的綺麗な車両でしたので水洗トイレかもしれませんが、ハジャイから乗った特急列車でさえ、ボットン便所でしたので、やっぱり.....。ちょっと生野菜は食べられません(さっき炒飯は食べてしまいましたが)。

ローカル線が廃止されるか、市場と線路の間に塀かなにかが建設されるとこの光景は見れなくなる運命にあります。だからこの珍風景は今の間に見ておく必要があります(まあ、Youtubeなどでこの風景はいくらでも見ることができますが)。

上から、
1.線路が無ければ普通の市場の風景
2.市場の直前にある踏切
3.列車が近づいてきたため店を閉じた状態
4.列車が近づく
5.列車が通り過ぎたので線路市場復活中





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最終更新日  2011.06.06 23:55:14
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