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アラビア書道とその周辺

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2011.08.09
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カテゴリ:催し物
京都市国際交流会館で開催された「絵本の世界」展でアラビア書道の体験前の14:30から同志社大学サミール先生のアラブの児童文学についての講義が50分ほどありました。なかなか面白かったので少し内容を紹介します(講義はアラビア語で行われ、京都大学教授の岡真理先生が通訳をされました)。

アラブでは余り絵本が盛んではなかった。その原因としては、
○ イスラム教による偶像崇拝を禁じることから顔、動物の姿の入った絵が避けられるから。
○ 西洋文学の取り入れに抵抗があったこと。

とうことでアラブ世界での絵本の登場は結構新しく、一番古いものはフランス語からの翻訳ものであった。また現在も余り普及していないのには、
○ 童話の専門作家がいない
○ 読者層が限られていること。アラブ世界には登校していない児童が600万人もいる。また、女の子の58%は学校に行けないし、学校に行っていても読み書きができない子供も多い。

日本はアラブ社会でのアレルギー(西洋文化に対してのような)はないので、是非日本の絵本をアラブに紹介したい。お願いとしては、日本の絵本ジャンルは優れているので是非アラビア語に翻訳してアラブ世界に紹介したい。その場合、高い著作権を無料にして欲しい。

サウジで初めて作られた女性作家による絵本の紹介があり、一部サミール先生が朗読しました。この絵本には画期的なところがありました。絵本で動物の顔が描かれていることで、特にイスラム教の厳しいサウジでは初めてのこと。

面白い質問がありました。
Q:アラブの絵本ではイスラムの倫理観が強いのではないか?
A:当然ある。日本では仏教思想が絵本にも流れているように。

Q:日本では一休さんのような頓知話があるが、アラブにもアルジョハや千夜一夜物語などの題材があるがそのような絵本はないのか?
A:あることはあるが、総じてアラブの昔話は怖い話が多くので、親が子供に読み聞かせるには適していない。





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最終更新日  2011.08.10 10:11:42
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