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カテゴリ:アラビア書道
本日アラビア語オリンピックが開催され、その中ではアラビア書道の競技も行われました。
16人のエントリーのうち、2名が欠席で、計14名の戦いとなりました。 課題文は2つあり、以下のいずれか一方をA3の用紙にアラビア書道の書式に則り、正しく、且つ美しく書くというものです。書体はナスヒー、ルクア、ディーワーニのいずれかのうちの1つあるいは2つを各自選びます。 1.コーランの雌牛章286節の一部 2.凝血章1-2節 なお、コーランの雌牛章の方は既に一ヶ月前に本田先生のお手本が出されていましたが、凝血章の方はありません。当然、凝血章の方をチャンレンジする方が少ないのですが、入賞する確率も高くなります。 全体的にアラビア語オリンピックのスケジュールは押し気味でしたが、アラビア書道の競技は予定通り始まりました。一般見学者も競技を見ることができるので、かなりの方が見て回られました。競技は静寂のなか、特に問題もなく、予定通り15:00に終了しました。 終了後直ちに、本田先生を含む4人により、厳正なる審査が行われました。 ポイントはもちろん正しくそして美しく書かれているかですが、 今回、ナスヒー書体6点、ルクア書体に4点、ディーワーニ書体3点、フリースタイルには5点の計18点が。 審査は、課題文1のナスヒー書体、ルクア書体、ディーワーニ書体、そして課題文2のフリースタイルと4部門に分けて審査を行いました。 その結果、ナスヒー書体はほぼ全員一致で第一位が決まりました。この方はまだアラビア書道を初めて1年未満だったと思います。ナスヒー書体は過去にも書道歴の短いかたが入賞するケースが時々あり、なかなか波乱の多い書体です。 ところが、今回はディーワーニとルクアでも波乱が起きました。 ルクアでは文字的には第一位のはずの作品に点が抜けているのが判明、またディーワーニでも第一位の方のsiinの文字の山が一つ多いことが見つかり、いずれも2位の方が繰り上がって一位となりました。 フリースタイルは今回初めて出題する形式の課題文でしたが、作品はナスヒー4点、ルクア1点でした。お手本がなく、自分でデザインして書くという、なかなかハードルの高い課題でしたが、やはりこれにはベテランのみが挑戦され順当に第一位を占めました。 審査結果後、作品は学院の入口付近に掲示されました。 毎年の恒例行事になりましたアラビア語オリンピックの書道競技でしたが、これが終わると春が来るという感じがします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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