アラビア書道とその周辺

大阪ミナミ（難波）に老舗の自由軒という名前の洋食レストランがあります。

ここの名物は何と言ってもカレーです。
普通のカレーと違うのが始めからご飯とルーが混ぜて供されることです。作家織田作之助作の「夫婦善哉」の中にも書かれているというので有名です。

カレーには生玉子がトッピングされ、更にウスターソースをかけて、混ぜて食べるというちょっと変わった食べ方をします（大阪では比較的普通の食べ方で、我が家でも昔そうしていましたが）。
ここで以前一度だけそのカレーを食べたことがあります。見栄えは余り良くありませんが、ルーとごはんの分量を計算しながら食べなくてもよいので楽です。
具もほとんど入っておらず非常に素朴なカレーだったという印象が残っています。

ところが、今回、体験講座を行ったイオンモールのフードコートに何と自由軒が出店しているのを発見し、まだ、午前中にもかかわらず注文してしまいました。
味は昔と同じで、一気に食べました。

自由軒がここに出店しているのは意外だなと思い、帰ってから調べてみました。

すると、「自由軒」は大阪府内にしか店舗はありません。良く似た名前の「せんば自由軒」が関東に進出しており、越谷イオンレイクタウンやさいたま新都心にも店を構えているのが分かりました。

紛らわしいのですが、せんば自由軒の方は、HPによると「昭和45年3月に、自由軒の第二期経営者吉田四一の五男「憲治」によって独立。」とありますので、一応暖簾分けのようなものかも知れません（はっきりとは書いてありませんが）。本店も難波ではなく、大阪の本町にあります。

本家「自由軒」は明治43年（1910年）創業と長い歴史を持っていますが、まあ、見かけも味もほとんど変わりありませんので、当方にとってどちらでも構いません。ただ、フードコート内の店なので結構周りがざわついており落ち着いて食べにくいです。見ていると、カレーよりも普通のハンバーグ定食のようなメニューを頼んでいる人が多そうでした。

イオンモールは場所が遠いのでちょくちょく食べに行くという訳にはいきませんが、大阪・本町の本店の方には一度行ってみようかなと思っています。