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カテゴリ:催し物
現在、東洋文庫ミュージアムにて開催中の「もっと知りたい! イスラーム」展に行ってきました。
主な展示物が14世紀にシリアで書写されたコーランの展示がありました。ナスヒー書体で書かれていると解説にありましたが、アリフやラームなどの頭にラアス(カギの形)が付いており、ワーウやラーの払いの部分が直線的に細くなっているところから、どちらかと言えばムハッカク書体に近いのではと思います。 (14世紀のシリアのコーラン) また珍しいものにヴェラム(子牛やや子羊の皮を加工して造った上質紙)に1721年フェズの名家の結婚契約書がありました。びっしりと文字が書かれていますが、かなり薄くなっておりはっきりとはその内容が見えませんでした。 (ヴェラムの一部。結構字は薄くて見にくい) アダム、キリスト、ムハンマドが一枚の系図に書かれている、北京で印刷された相承図(そうしょうず)の展示もありました。 日本とイスラームの関係のコーナーには1920年歴史家の坂本健一訳による日本で初めてのコーランの翻訳本(日本語による注釈)「コーラン経」も展示されていました。ただ、この原典は英語訳のコーランからなされており、原典からの翻訳本は思想家の大川周明や井筒敏彦まで待つことになったとありました。 JR・東京メトロ南北線駒込から徒歩7分ほどです。六義園のある方向の出口から出ます。 4月12日まで開催中でかなりロングランですが、そのうち行こうと思っていると知らない間に終わったりしますのでご注意下さい。火曜日はお休みです。入場料は大人900円です(65歳以上は800円、学生、子供料金あり)。ホームページに割引券が付いていますので印刷して持って行って下さい。100円引いてくれます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.02.04 00:13:32
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