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カテゴリ:旅
書道の生徒さんに誘われ、真壁のひな祭りに行ってきました。
真壁は筑波山の麓にある城下町で昔の雰囲気が残ったこじんまりした町です。 ひな祭りは2月4日から3月3日まで続き、町中の145(うろ覚え)の商店が雛人形を店頭に出し、観光客を迎えるという行事です。 最終日の3月3日には流し雛の行事が11:30からあり、街中を流れる小川の周りのは多くの観光客が集まっていました。 神主を先頭に黄色い帽子をかぶった小学生の一団が手作りの紙製の雛人形を刺身皿(経木舟皿というらしい)にのせ、神主の祝詞の後、一斉に流します。大きなカメラを持った観光客が一斉にシャッターを切ります。 その後に、観光客にもいくつかの流し雛が渡されバラバラと流します。 小川の流れは意外に早く、小舟は目の前を直ぐに通過しますのでシャッターチャンスを逃す人がいたりします。 小舟はすんなり流れず、途中で転覆したり、川岸に引っかかったりします。流し雛は水溶性の紙で作られているので早晩消えるとのことですが。 そして雛あられとお札が配られます。お札には年齢を書くところがあり、自分の年齢を書いて家の壁に貼っておくとその一年は無病息災だそうです。ただ有効期限は1年のため、来年ももらいに来なければなりません。 祭り期間中は商店でないところも観光客を迎えるため、お茶や甘酒を用意しているところもあり、本業の方はストップしてしまいます。 雛人形は各家異なっています。江戸時代製のもの、平成のもの、石造り製、ガラス製、ウサギのお内裏、巨大なものから、小さなものまで、バラエティに富んでおりなかなか面白かったです。小さな町ですが一軒一軒見て回るとまる一日かかります。屋台もいろいろ出ていて、茨城の名産品などを販売しています。 (珍しいダンシング雛) (ウサギ雛) 当日は最終日だったこともあり、結構多くの観光客が街中を散策していましが、13:00を過ぎると、一部の店では早々に人形の片付けを始めました。旧郵便局にあった巨大な雛はもう車に乗せられていました。 (車に入れられてしまった大きなお雛様) 当日は寒く、風もあったため、ゆっくり見て回るにはちょっと不向きな天気でしたが、宮本精肉店のコロッケを食べたり、草餅を食べたりして散策しました。 真壁は、以前は関東鉄道の駅があったものの、現在は鉄道が廃止されているので、車かバスを使わなくてはなりません。ひな祭り期間中は臨時バスが、JR岩瀬駅とつくばエクスプレスのつくば駅から出ています。 街中には非常に立派な真壁伝承館が真壁の歴史などを詳しく説明しています。また併設の図書館も素晴らしい建物です。 真壁は、家康の重臣として活躍した浅野長政が1606年に隠居料として真壁・筑波郡内に五万石を賜ったことから藩が成立しました。真壁にある伝正寺が浅野家の菩提寺になっています。 この浅野家は後に赤穂に領土を移されます。 そして江戸城松之大廊下で浅野内匠頭長矩が吉良上野介義央に対して刃傷におよんだことにより、浅野長矩は即日切腹、赤穂浅野家は断絶します。 1703年に有名な旧赤穂浪士による吉良家討ち入り事件が起こっています。この討ち入りに参加した浪士のなかにも真壁出身者がかなりいたそうです。 真壁城はすでに城壁の一部のみしか残っていませんが、かなり大きなお城だったことが想像できます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.03.16 01:29:44
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