アラビア書道とその周辺

嫌な予感は朝から始まっていた。

9:00のホテルへの出迎えの車がなかなかやって来ない。ここはインドネシアなので、1時間は誤差の範囲として待っていると、54分遅れでやって来た。

そこで初めて書道学校のあるスカブミまでは車で3〜4時間かかると聞かされる。当初、2時間と聞いていたのでなぜそんなにかかるのかと聞くと今日は3連休の中日だからと。

こんなにかかっては当初予定のスカブミから日帰りでジャカルタに戻るというスケジュールはほぼ実現不可能と判断し、ジャカルタのホテルを急遽キャンセル。

案の定、街を出るやいなやノロノロ運転が始まり、観光バスやおびただしい数のバイク、乗合タクシーがひしめき合い、反対車線にはみ出して追い越しをするので、渋滞に拍車。信号機はもともと少ない上、こわれていたり、使用されていなかったり、無視されているかのいずれか。途中で昼飯を取ったり、峠にある由緒あるモスクでのお祈りも入り、結局5時間かかってスカブミの街に入る。



ところが今度は雨が滝のように降り出し、道路は冠水し、店にも雨が流れ込む次第。その割には誰も慌てず騒がずじっと軒先で雨宿り。雨で前が見えない中、やっと目的地の書道学校(LEMKA)に到着。結局スタートから6時間かかり、16時になっていた。尾骶骨が痛い。



校長先生をはじめ先生たちに暖かく迎えてもらい、LEMKAでの業務は順調に終了。(あとで詳細にレポート予定。)

さて今日中にジャカルタに帰れないので、スカブミのホテルをLEMKAの人に予約してもらい、さらに6月2日のジャカルタ行きを予約してもらうためにコンビニ(インドネシアではコンビニで列車予約が可能)に。ところが6月2日のジャカルタ行きは全て満席。連休最終日のため。

そこで計画を変更し、スカブミの最寄り駅のバンドンに出て、そこからジャカルタには向かわず、次の目的地ジョクジャカルタに直接向かうことに決める。幸い座席はあるとのことだが、また問題発生。スカブミからバンドンまでは鉄道がなく、車で行くしかない。さらに列車のバンドン発は朝7時ということなので、スカブミは朝3時に出発しなければならないと。これも幸いにもLEMKAの担当者は車を手配すると約束してくれて少しだけ安心。

ところが今度は現金のルピーが足らない。当初、ジャカルタ に戻ってからゆっくりと両替するつもりだったので手持ちは少なめ。スカブミは地方都市で外国人も少ないので両替屋も多くない。そこでクレジットカードを使い、ATMで借りることに。銀行のATMは意外にあちらこちらにあり、まず一軒めにトライ。ところが反応なし。やはり地方都市では有効ではないのかと思いつつも、インドでも同じことがあったのを思い出し、二軒目の端末に挑戦。無事成功。

あとは翌朝朝3時にドライバーが寝坊せずちゃんと来てくれるかどうかだけになった。