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カテゴリ:旅
ルワンパパンからビエンチャンまで行く方法には2つあります。
一つは飛行機で、もう一つは陸路バスに乗って行きます。飛行機で行けば1時間ほどで着きますが、バスだと約9時間から11時間かかるとガイドブックに書かれています。 今回はあえてバスで行ってみようと思います。ラオスの様子が垣間見えそうで、面白そうだからです。 前日に旅行代理店で朝8:00のVIPバスを予約。 7時5分前にホテル代理店の迎えのトゥクトゥクが到着。ビエンチャン行きが出る南バスターミナル まではわずか5分で到着。すぐに代理店でもらった紙を持ってVIPバスビエンチャンと書かれた窓口で乗車券に代えてもらいます。 (バス時刻表) (バスチケット。右端に食券が付いていた) バスの出発までだいぶ時間があったので、周りにある売店で朝食をとることに。焼肉、焼き鳥、ソーセージが店頭で焼かれ、いい匂いだったので購入。またりんご、みかん、ランブータンも。 焼き鳥はモツで硬かったですが、噛んでいるうちに味が出てきました。焼肉は牛肉を干してタレをつけて焼いたもののようで、これも非常に硬く、また塩辛い。なかなか噛み切れなかったですが、細切りにすれば酒のつまみになりそう。豚肉のソーセージは柔らかかったですが、中に香辛料が入っていて、少しクセあり。 8時が近づくと少しずつ乗客が集まって来ます。カップル、若い女の子同士、一人旅の若者が多そう。中に1人だけ中年の日本人も混じっていました。 バスは比較的大きい三菱製のバスですが、車体にはトヨタの広告がでかでかと。下部分には荷物を入れる大きめのスペースがあり、大きな荷物はそこに置いておきます。フロントガラスの何ヶ所かヒビも入っており、あちらこちらには、塗料が剥げたりして、かなり年季が入っています。 座席は観光バスと同じ位の感じでわりにゆったりとしており、リクライニングもできます(壊れている席もあり)。 出発予定時刻の8時になってもなぜかバスは一向に出発せず、8時半過ぎになってからやっと動き始めました。 道路は思っていたほどひどくはなく、舗装されています。 しばらく走ると急に山道に差し掛かりました。そして日光いろは坂か箱根ターンパイクか六甲坂のようにS字カーブが続き、どんどんと急坂を登っていきます。 バスでは助手の青年が水とお菓子とウェットティッシュとゴミ袋を配布。 すれ違うのがギリギリなので、対向車が来るとスピードを落とします。またガードレールはほとんどなく、バナナの林か森林が広がっているだけです。 (真ん中の茶色い線が通ってきた道路) バスはほぼ2時間走ってから峠の茶屋ようなところで一旦停車。トイレ休憩のようです。トイレ代は1人2000キープ。もちろん手酌の水洗です。使用後は、しっかりと柄杓で水を流します。ハエも飛んでいなくてきれいめなトイレでした。 10分ほどの休憩後、発車。バスにはトイレがついていませんのでここは見逃せません。 その後もカーブが続き、13:30ごろになって、二回目の休憩に入りました。ここでは昼食をとることができます。 バスのチケットの右端に昼食券が付いていて、店の人に渡し、ラーメンかぶっかけ飯のどちらかを選ぶことができます。 ラーメンの方を食べてみるとしっかりしたビーフンのような麺で、野菜も何種類か入っており、香草も控えめです。少しスープが薄味でしたのでテーブルの上に置いてある調味料をかけて調整して食べました。 約30分間の休憩。 (売店で売られていたマンゴーは甘くて最高に美味。10000キープ。140円) そこからカーブが比較的緩くなり、だんだんと直線部分も増えてきました。スピードも少し上がったような気がします。 ところがバス内の温度がだんだんと上がってきました。もちろんエアコンがついてはいるのですが、それを目一杯上げても暑さの方が上回っています。このため運転手助手がバスの上の通気口を開けて調整しようとしましたが1部壊れて開きません。 バスはその後は全く休憩もなくどんどんと走行。運転手の交代もなく、15:30ごろバンビエンという町に到着。数名下車。 心なしか交通量が増えてきて、初めての信号があり、やっとビエンチャン市内に入ったようです。 だいぶ薄暗くなった18時50分ごろに少し広めの停留所のようなところに停車。ここが終点の南バスターミナルらしく数台のバスが停まっています。 早速、全員下車しトゥクトゥクに乗り換え。行き先が同じ方向の客を集め出発。ルアンパバンからみると格段に車の多い大都会を15分ぐらい走るとホテル付近に到着。そしてやっとチェックイン。いやー乗りでがありました。 ルアンパバンのバスターミナルには所要時間9時間と書かれていましたが、とんでもない。実際は10時間半かかっています。途中大きな渋滞もなく、事故もなかったのにこれぐらいかかっています。 googleによると、ルアンパバンとビエンチャン間は341キロ。参考所要時間が車で6時間54分、歩いて3日とありました。大体、東京と名古屋間くらい。このバスは平均時速34.2キロで走った計算。途中トンネルは全くありませんでした。 同じ区間を寝台夜行バスという珍しいバスが走っています。乗ってみたい気持ちもありましたが、このようなカーブだらけの山道ではゆっくり寝れるとは思えず、また街灯もガードレールも全くないあの坂では事故もあるのではと思い、思い留まりました。実際事故が起きたことがあり、谷に転落したことがあるそうです。 全区間のうち山道が多い道路でしたが、途中に民家が意外に多く、建築中の家もありました。電気、水もしっかり供給されているようで、パラボラアンテナがある家も結構ありました。スマホを持っている人も見かけました。昼食を食べたレストランではSIMカードもフツーに売っていました。 バナナはいたるところで栽培され、牛や鶏も飼われていましたので、貧しいという感じはあまりなく、普通に生活をしているといった感じです。山は鬱蒼とした森林ではなく比較的低木が多い。ただ、山肌が大幅に削り取られているところが何ヶ所かありました。自然災害ではなく、開拓のようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.06.04 20:36:24
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