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カテゴリ:旅
5月12日
バレンシアはホテルで寝るだけで、今日はグラナダまで529キロを一気に移動し、アルハンブラ宮殿を見て、おまけに夕食後フラメンコ鑑賞も入っているという、なかなかの強行軍。 東京から京都ぐらいの距離の移動だが、道路は完全舗装で渋滞なし、大型ベンツバスで座席も悪くない。ただトイレが付いていないのと運転手の休憩も兼ね、ほぼ二時間ごとにサービスエリアに入る。日本とほぼ同じか、それ以上大きいところもあり、土産物も売っている。 車窓は意外に変化に富んでおり、オリーブ畑やブドウ畑が続いたり、風力発電機や太陽光発電のパネルが並んでいたり、山越えの道路があったり、天気も雨から晴れ、そして曇りの後、快晴と移り変わったりで飽きない。 アルハンブラ宮殿の入場には日時の予約が必要な上、予約時間に30分以上遅れたら入場不可という厳しいきまりがあり。ただ参加者全員が時間厳守する人ばかりなので、予定時間通りグラナダ市内に入る。 郊外のレストランで遅いランチを食べた後、16:00にはアルハンブラ宮殿近くの、イスラム建築で有名な夏の別荘として使われたヘネラリフェに入ります。30分ほど見て回った後、いよいよ17:00前にアルハンブラ宮殿に。 (ヘネラレイフェの庭園。水と花と木で覆われている) 職業柄気になる壁のアラビア文字の模様は、لا غالب الا الله (アッラー以外に勝利者なし)の文言の繰り返しが多く、書体はクーフィー体に似たマグレビー体に近い。有名な、ライオンというより狛犬的なライオンの噴水、謁見の間、トルコ風呂、ウロコ状の壁の部屋、イスラム建築特有のアーチ型の柱。一部削り取られているところもあるが、天井も含め部屋一面にアラベスク模様とアラビア風タイルで敷き詰められている。息を飲むというより息が詰まりそうな装飾の数々。隙間を作らずギッシリと装飾で埋めてゆくアラブ人の世界観が具現されている。 (狛犬似のライオンの泉) (ولا غالب الا الله 「アッラー以外に勝利者なし」と書かれた壁の一部) (誰でもここで写真を撮る、アラヤネスの中庭。池には鯉が泳いでいる) 少し早足の現地日本人ガイドの後にひっついて、滑りやすい石畳の坂道や観光客で一杯の建物の中を、平均年齢、恐らく70歳以上の参加者は写真を撮りながら、必死について行きます。ほぼ歩きっぱなしの2時間でしたが脱落者もなく無事アルハンブラ宮殿観光は終了。 ただ今日のスケジュールはまだ終わらず、ホテルに戻り、ビュッフェスタイルの夕食を取った後、21時前には迎えのミニバスがやってきました。狭い迷路のような道に車体を擦りつけながら20分ほどでフラメンコ会場に。 洞窟状の細長いホールの中央に10メートルほど色が変わっている通路があり、そこだけが舞台。その通路の周りを囲んで観客が狭い椅子に座って待つ。 フラメンコが始まる。演奏者二人、歌一人、ダンサー男女二人ずつの構成。顔つきは彫りが深く少し浅黒く、目つきも鋭く、やはりジプシーか? 優雅なダンスはほとんどなく、激しいダンスとステップが繰り広げられ、タップ音が狭い会場内に鳴り響く。最後にお決まりの、観客を引っ張り出して踊らせ、一時間ほどでショーは終わり。飲み物一杯付き。 (毎日強烈なタップを踏むので通路兼踊り場の表面は剥がれている) 熱気に当てられたまま、ホテルに戻り、長い、本日のスケジュールは終了。ライトアップされたアルハンブラ宮殿が遠くに見える。最近は昼間の予約が取りにくくなったので、夜の宮殿を回るツアーもあるとのこと。 (寄るのアルハンブラ宮殿。フラメンコ会場から見える) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.05.25 09:58:59
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