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アラビア書道とその周辺

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2020.08.19
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カテゴリ:アラビア書道
アラビア語のことわざに「彼を海に投げよ、彼の口には一匹の魚がいる」というのがあります。

​​اِرْمِهِ لِلْبَحْرِ وَفِي فَمِهِ سَمَكَةٌ イルミヒ リ・ル・バフリ ワ ファミヒ サマカトゥン

​​
こらしめるために海に放り込んだら、魚をくわえて上がってきた、という感じでしょうか。なかなかしぶとい奴です。
日本語のことわざでは「転んでもただでは起きない」と同じようなニュアンスとして世界ことわざ比較辞典(岩波書店)に紹介されています。
 
このことわざででてくる口という単語は少し曲者です。原形はفَمٌ(ファムン)ですが、複数形はأَفْوَاهٌ(アフワーフン)とم(ミーム)が消え、ه(ハー)が現れます。
また彼の口という場合、主格ではفَمُهُ(ファムフ)、対格ではفَمَهِ(ファマフ)、属格ではفَمِهِ(ファミヒ)と普通の形に変化しますが、主格فُوهُ(フーフ)、対格فَاهُ(ファーフ)、属格でفِيهِ(フィーヒ)という特殊な形も持っており、やはりミームが消えてしまいます。

よって上記のことわざではفِي فِيهِ(フィー フィーヒ)とも書けます。もしこのように書いてあったらミスプリと思ってしまいますね。アラビア語は奥が深いです。
 
ディーワーニ書体で書いたものの背景の写真はトルコのイスタンブール市のウスクダラの海岸で撮ったもの。
朝少し早く岸壁に行くと大勢の人が魚を釣っていました。有名な観光地ガラタ橋でも一日中釣り人の姿を見ます。魚は小さなアジのような小魚が多いのですが、別に趣味で釣っているわけではなく、魚屋などに売って小遣いの足しにしているようです。






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最終更新日  2020.08.22 09:26:04
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