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アラビア書道とその周辺

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2022.12.21
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カテゴリ:アラビア書道
كُلُّ شَيْءٍ بِاؐلسَّيْفِ
إِلَّا اؐلْحُبُّ بِاؐلْكَيْفِ

直訳すると「全てのことは刀よって、しかし、愛は意思によって」になります。動詞がないので名詞文です。”強制される”という単語は原文にはありませんが、”刀”という単語に”強制する”というニュアンスを込めているのだと思います。
一方、その反対語としての 
 كيف は kaifaと発音すると、”どのように”という疑問詞としてよく使われる単語になり、「كيف حالك ؟」(kaifa Haaluka ?)のように挨拶文で使われますが、​​この文では名詞 kaif(un)として使われています。

ただ名詞としても、”状態、気分、喜び、高揚”などいろいろな意味があり、この文では”情熱”と訳されています。
”愛”は強制的ではなく、自分から湧き出るものなのでこの単語を充てているのでしょう。
ついでながら、量と質という時に使われる"質”の意味、更にはまた”麻薬”の意味までもあります。”高揚”するものなので”麻薬”という意味が出てくるのかも知れません。

ルクア書体で書いてみました。
سيف(saif) と كيف(kaif) の母音の並びが同じで、且つ語尾が両方とも ​
فで終わっていますので、韻を踏んでいます。​​​​​​​​
​​​​​​​​





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最終更新日  2022.12.21 12:25:50
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