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カテゴリ:アラビア書道
مَفِيش حَلاَوَة مِن غَيْر نَار
(マフィーシュ ハラーワ ミン ゲール ナール)
直訳では「火がければ甘いものはない」になりますが、原文はエジプト方言です。 日本語のことわざでは「虎穴に入らずんば虎児を得ず」のような感じです。
マフィーシュはエジプト方言で、 (ما)マーと(ش)シュで動詞を挟んで否定をあらわします。フィーが「ある」という意味なので、マフィーシュで「無い」の意味になります。フランス語の否定を表す表現(ne~pas)に似ていますね。 また、مِنْ غَيْرِ (ミン ゲール)も否定で「~無しで」という意味なので、文全体では二重否定の構造になっています。 حلاوة(ハラーワ(はحَلَا「甘い、快適である」という動詞の動名詞で「甘いもの、お菓子」を表しています。形容詞では حُلْوٌ(フルウ)「甘い、可愛い、快い」になります。 ところが、同じ語根でحُلْوَةٌ (フルワ)と発音すると「脾臓」の意味があります。
原文がエジプト方言なので、書体もアラブ人が一般的に手書きでよく書くルクア書体で書いてみました。
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最終更新日
2023.03.21 03:00:05
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