カテゴリ:女神のレシピ
『天職の作法』(小阪裕司著 大和書房)
で小阪氏は「人ってのは、本質的に<意味>を求める存在なんだね。<意味>。 自分が生きている<意味>。」 という表現をされています。 「ノックの音」というのは 自らの内から沸き出でる「根源のエネルギー」であると ジャンヌに及んだインスピレーションの主は「大天使ミカエル」といわれています 「神様どうぞ、祖国をお守りください。祖国のために私ができることは何でしょう?」 というジャンヌの祈りに対し、背負えるとは思えないほどの天使なる命が言い渡されます。 「内なる根源の願い(エネルギー)に、大天使が呼応した」 というのがジャンヌダルクが聞いた「ノックの音」だったのでしょう ナイチンゲールの場合は、茨の冠をかぶった輝くキリストが自分の寝室に現れ “To my service!(われに仕えよ)” と呼びかけられた感動を日記に記しているようです 英国社交界にデビューする直前の16歳のときでした やはり、このときにはまだ 「いったいどうやって、何をして仕えたらよいのか」がわからなかったのですが 英国の上流階級には哲学があります ノーブレスオブリージュ(高貴なる者の義務ーフランス人が初めてこの言葉を使った) ナイチンゲール家もたがわず、近くの農村地帯の人々の病気見舞いなどして歩いていましたが 彼女の希望はその程度のものでは収まらなかったようです 「胸のなかから声が響いてくる」 「私を呼ぶ声がする」と 結局31歳のときに両親から自立を許されドイツに看護留学するまで 内なる響きによって、毎日強くサトされ、決意し、 猛反対の周囲を粘り強く説得しつづけたのでした 偉人の生涯には、こういったこともあるのでしょうか・・・ いいえ こんな問いかけが沸いてくることがありませんか? 今夜は、終業ぎりぎりで顧客からクレームが入り、対応で必死。 謝り、手配し、下請けにも謝り、何とか話をつける。 残業でしかもそれから夜の街へ繰り出して、走って終電にやっと間に合った。 飲んで走ったので、ひざに力が入らない。終電って結構込んでいる。 きもくて倒れそうだ。 うつろな目でやっと見つけた空席一駅目。どさっと腰掛ける。 まもなく、駅から乗り込んできた老夫婦。こんな時間に・・・ しかも、なんでだよ うちのまえにたつなよ(泣) いいや、寝たふりしちまおう そんなときだ 「おまえ~。夢見悪いぞ~」 (汗) 「こんな時間に年よりはつらいよ~」 (汗)うちもつらいべ(汗) 「一生立ってろってわけじゃない。」 (泣)うちにとって今はこの座席がいちばん大事!! そうなんだ 不思議なことに 一番大事なものを差し出せ そういってノックの音は響く がんがん 響く 電車の席は時々は譲ることができるでしょう しかし一番大切な宝物を人に譲ったりできるものでしょうか 一番大切に抱きしめているものを捨てることが、できるのでしょうか 無理難題インスピレーションというのは こういうことをいうのです 前出の小阪氏もノックを聞いて一歩踏み出すのは勇気の要ることと言っていますが M夫人にもノック音は響いたのでした 一番大切なものを差し出しなさい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 10, 2010 11:41:40 AM
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