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ソノラマ文庫(朝日ソノラマ)
吸血鬼ハンターDシリーズ16 現代から1万年ほど未来の話。 何千年もの栄華を誇った貴族の勢いも薄れ,科学文明の滅んだ辺境地区にのみひっそりと生き残る貴族ー吸血鬼たち。 依頼を受け貴族を退治する吸血鬼ハンター。その中に,格別の力と美貌で有名な1人の吸血鬼ハンターがいた。その名は「D」。吸血鬼との混血であるダンピールであり,それゆえに,依頼を果たしても,感謝されることもなく,村を出て行かざるをえない孤独なハンター。 今回,Dの目前で,貴族の遺物が開き,そこから5000年の眠りから目覚めたマキューラ男爵が現われた。彼は貴族にはめずらしくぶざまな容姿であり,ひょうきんな性格から従来の貴族とは思えない存在だった。しかも彼は,吸血鬼の常である陽光を怖がるということがなく,昼間も活動できる吸血鬼だったのだ。 ひさしぶりの「D」です。最近は,「神祖」がなぜDを生み出したのかという謎がテーマになっていますが,今回の男爵,ひょうきんなくせに,彼自身のような陽光の下で生きる貴族をつくり出す方程式の解を手にした研究者でもある,のだそうです。 いつもそうなのですけれども,人間など虫けらにすぎないといいきる尊大な貴族達が,Dに神祖の片鱗を見ると,とたんに「貴方さまは」と敬語になるところが,なんとなく水戸黄門さまを見ているようで面白いんです。 ちなみに今回の男爵は,そんな殊勝な性格をしていませんが,これはこれでユニークなじいさんです。(おもわず,うる星やつらのチェリーを連想してしまいました。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.07.23 23:30:48
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