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ソノラマコミック文庫(朝日ソノラマ)
帯のあおり文句が「ボーイズラブ系の名作 待望の文庫化!」これだけじゃわからん。 しかし,最初見た2巻目の表紙がどうみてもミラージュの高耶さんと直江(たしかに,ミラージュの2部以降の挿し絵は浜田さんなので,似ていて当然なんだけど,そう見えた) ついふらふらと買ってしまいました。 全4巻のうち3巻目まで文庫版ででています。文庫化されて始めて読んだのですけれども,連載開始から終了まで10年かかったそうです。たしかに,一部古いなと思うところがありました。(たとえばポケベル使うところなんか) 両親と離れ姉と二人暮しだった高校生の高梨洋治は姉がニューヨークに転勤になったため,姉の「親友」という昭島蓮♂のアパートに同居することになった。はじめは反発していた洋治だったが,蓮の昔の恋人,広瀬♂の出現を切っ掛けに蓮にひかれはじめる。 かつて洋治の姉,扇子と広瀬と蓮が,広瀬を間にはさんだ三角関係だったこと,そして子供が出来たことを理由に,広瀬は二人を捨てて別の女性と結婚したことなど,それなのにまだ蓮に迫ってくる。1~2巻では広瀬は「悪い男」に描かれています。 ただ,なんというかな,昔だったらきっとこんな男,悪いやつだと思って切ってすてる?けど,なんか見てくれはこんな(大人)だけど,心は子供のままなんだと思う余裕ができている気がします。 子供ができたから結婚する。それはまともな,誠実な考えだと思う。じゃあ,それまでの恋人と手を切るかというとそうでもない。結婚式には来てほしい。そして同じくらい愛していると告げる。 そう。あれもこれも欲しい。幸福な結婚生活もかわいい子供も,社会的地位も,そして恋人も。そのことで,相手が悩むことなど考えもしない。 (そういえば,ミラージュのCDの中の曲で,「眼に写るものすべてを自分のものにしたい俺」と歌っていたのがありましたけど) 全4巻ということで,最終巻は来月中旬に発売予定です。文庫化なので,たぶんコミックスとしては古本屋などにいけばあるのではないかと思うのですけれども,lヶ月くらいなら待ってみるのもいいかなと思います。 そしてこの話,主人公はもちろん広瀬ではなく洋治と蓮なんでですけど,どうなるのか。広瀬も蓮もそしてもちろん洋治も「子供」です。このタイトルの「夢の子供」それがどうなるのか。 ただこの絵柄が浜田さんということもあって,どうしても洋治=高耶さんに見えてしまう。コバルト文庫の「炎の蜃気楼」も先日やっと完結しましたけど,蓮に御飯を作っている洋治を見ると,直江に肉じゃがをつくりに行った高耶さんを連想して,昔の記憶を取り戻さずに平凡に生きた場合の高耶さんを想像してしまいます。困ったもんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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